劇場版ゴキゲン帝国Ω、新メンバー初顔出しインタビュー! 四人が語る“予想外の失敗と現体制の充実”

ゴキ帝が語る“現体制の充実”

 2016年に活動をスタートさせ、2018年9月3日に音楽プロダクションである株式会社GOKIGEN JAPANを設立。リーダーの白幡いちほが“代表取締役 兼 プレイヤー”に就任し、グループの運営から、楽曲のプロデュース、作詞、振付、経理、確定申告もすべて自分たちで行っているという、完全DIYのアイドル・劇場版ゴキゲン帝国。2020年1月1日には劇場版ゴキゲン帝国Ωに改名し、新メンバーの星紫穂、初詣ほのが加入し現体制となったが、加入発表時に掲げた「YouTubeチャンネルの登録者数が5万人を突破すれば星&初詣の顔出し」というも目標が達成できないまま、現在に至っている。

 今回は、そんな彼女たちから「5万人を超えることはできなかったが、3月21日のワンマンライブに向け、顔出しインタビューをやりたい」という提案を受け、急遽取材を実施。5万人に届かなかった要因の分析や、星&初詣の覚悟、取材前日に行われた“禊の滝行”、開催中の新メンバーオーディションについて、じっくりと語ってもらった。(編集部)

プライドを捨てて、ダサいのも覚悟の上で、顔出しをしよう(白幡)

左から、先斗ぺろ・白幡いちほ・星紫穂・初詣ほの

ーーもともとは、YouTubeチャンネルの登録者数が5万人を超えれば、メンバーの星紫穂さん、初詣ほのさんのビジュアルが解禁されるという条件でした。今回の記事をもって、初の顔出しとすることになった経緯を聞かせてください。

白幡いちほ(以下、白幡):ゴキ帝は、今までライブをメインに活動していたんですが、そのビジネスモデルで続けていっても、どこかで頭打ちになると思ったんです。そこで、活動当初から続けてきたYouTubeをちゃんと収益化させつつ、一般の方にも届くように、規模を大きくして力を入れてやっていきたいということで、まずは登録者数5万人を目指すことにしました。YouTuberとしては、アイドル界で一番早くYouTubeを始めたのかもしれない。

先斗ぺろ(以下、先斗):始めたのが2016年だもんね。

白幡:企画を発表した当初、9月のチャンネル登録者は2万2千人くらいだったんです。YouTuberさんとの伝手でコラボできるということも決まっていて、「これだけコラボしたら年内には5万人行くっしょ?」と当時は軽く考えていたんですけど……いかなかったんですよね(笑)。

先斗:想像より伸びなかったよね。

白幡いちほ

白幡:1〜2年前ならこのやり方でも5万人を達成できたと思うんですよ。今はYouTuberが多くなった時代だからこそ、通用しなくなったのかも。一回「5万人!」と言っちゃった手前、どうしようという空気があって。セルフプロデュースで自分たちで決めてやっているから、達成できなかったのにヌルッと顔を公開するのはダサいよな、とも思っていたんです。

先斗:5万人いくつもりで先の計画を立てていたから「え、これどうする……?」って。いかなかった時のことを考えてなかった。

白幡:3月21日の渋谷WWWXでのワンマンライブも、5万人いくつもりで昨年から押さえていたんですよ。ワンマンライブって、何も知らない状態で来る人はいないし、このまま顔出しが出来ていない状態で告知をするのは無謀だし、メンバー二人の顔を隠したままじゃ埋まらないかもしれない、と思ったんです。自分たちでやっているグループだし、私が経営している会社だし、成果が出なかったときに、しっかり下方修正をしますとお伝えしなくちゃいけないし、そのためにはプライドを捨てて、ダサいのも覚悟の上で、今回のインタビューをもって顔出しをしよう、ということを決めました。

ーーなるほど。コラボ動画を連発したものの、思ったより登録者が伸びなかったと。それは時代背景もあるでしょうが、YouTuberとのコラボだけでなく、魅力的でオリジナリティのある動画が足りなかった、という風にも見れそうですが。

白幡:じつはそれがずっと悩みで……。「ゴキ帝チャンネルと言えばこれ!」というものが、まだ見つかっていないんです。バラエティを軸にしているから、いろいろ振り幅が出ちゃうんですよね。ちょっとセクシーな動画だったり、いわゆる“釣り”動画は、再生数は伸びるけどライブの動員が少なくなっちゃうんですよ。一人で見る分にはいいと思うんですけど。

先斗:「拡散して! お友達に教えてあげて!」って言うくせに、教えにくい動画を出してしまうと逆効果で。

白幡:自分たちが上げている動画は、ギリギリお笑いの方にチューニングしている、という感覚でやってます。

先斗ぺろ

ーー再生回数を上げるという意味で、バラエティ系のYouTuberは、トレンドを動画のネタにして、伸びている動画の関連に入れる、という手法がベタですよね。

先斗:一時期はそれを意識して、「時事ネタはトレンドに上がっているうちにやっちゃおう」と動画を作っていました。

白幡:ただ、結局伸びた動画は、アイドル業界で起きた珍事件を取り上げるアイドルニュースだったり、実際に経営をしながら自分たちでプロデュースをしていることについて裏側を話したものだったり。そういうお金の動きを把握しながら活動し、発信しているアイドルグループはほかにいないからこその内容が、現状は強みになっているんだと思います。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる