連載:ゴールデンボンバー歌広場淳の「続・格ゲーマーは死ななきゃ安い」

歌広場淳が語る『EVO Japan 2020』で出会った“奇跡” 「注目を浴びるシーンではこういうことが起きる!」

eスポーツが音楽業界から取り入れられること

 もちろん、『ストV』以外の盛り上がりもすごかった。例えば、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の盛り上がりも最高でした。桜井政博さんという、誰もが愛するスマブラの創造主が壇上に上がったとき、大歓声が巻き起こりました。また『鉄拳7』においては、新キャラクターのリロイが猛威を振るったことが議論を巻き起こしましたが、他ゲー勢が「上位にリロイ、多すぎでは?」なんて語り合えるのは、それはそれでとても面白くて。各タイトル、既存のファン以外の層にどうアピールするか、ということを考えるいいきっかけになったと思います。

 これは、イベントという観点からすると、音楽業界が得意としていることだと思うんです。例えば、僕はヴィジュアル系バンドをやっていますが、どんなジャンルにおいても、“対バン”イベントがあります。複数のバンドが出演すれば、好きなバンド以外の出番になると会場から出てしまう、という人もいますが、それに対して、注目を集めているバンドのカバー曲を披露したり、最後に各バンドが入り乱れてセッションをしたり、そういう工夫を何十年も続けているんです。ゲーム大会においても、現実的に可能かどうかは考える必要がありますが、例えば最後に各タイトルの優勝者を集めてフォトセッションをしていただいたり、オールスターで別のゲームを遊んでもらったり、ということがあれば、別タイトルに興味を持つきっかけになるし、ワクワクするなと。

 今回はオペレーションもスムーズでしたし、『EVO Japan』は着実に成長して、今後も洗練されたものになっていくのだろうと感じさせられました。格ゲープレイヤーは対戦相手、そして戦う場がしっかりと用意されないと、ひとりでは“最強”を証明できない。そういう意味で、すべてのプレイヤーと大会を作り上げたみなさんに感謝しつつ、『EVO Japan』がさらに日本独自のオリジナリティを発揮し、世界一の格闘ゲーム大会になることを願っています。

■ゴールデンボンバー オフィシャルサイト
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■総合ゲームエンターテインメント集団「THE REBELS eMPIRE GAMING PROJECT」(通称:ReMG)
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・ReMG公式YouTubeチャンネル内「歌広場淳 最強のエアー」
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■TOKYO MX「格ゲー喫茶ハメじゅん」毎週金曜23:30~24:00放送
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