『いきなりマリッジ3』第11話ーー新婚生活2日目、新郎の“もう一つの顔”と新婦の“心の不安”が発覚?

『いきなりマリッジ3』第11話レビュー

 対照的だが、美しさを磨く仕事に取り組む二人。だが、二人をよく知る仕事仲間の口からは、少し気になる不安要素が飛び出していた。

 タケルが働く美容室のオーナーは、タケルについて「大体付き合ったあとに女の子にフラれてるんですね。多分、付き合ったらポンコツなんですよ。今回結婚できなかったら一生無理でしょうね」と断言。タケルがどのように“ポンコツ”なのかはまだわからないが、オーナーとのやりとりから、ナツキに見せていない姿があることは推測できる。

 その頃、ナツキは師匠のもとでトレーニングに励んでいた。「相手がどこまでどう考えているかわからない」「言ってることを100%信じられない」と本音を吐露するナツキ。師匠はそんなナツキに「どんな形であれコミュニケーションだからね」「自分をつくっちゃだめだよ」とアドバイスを送っていた。タケルに好意を抱きつつも、どこか自信が持てないナツキ。彼女の「男に免疫がない」という発言が引っかかる。

 先に帰宅したナツキは「一個ぐらい作れないとかなあと思って」と料理を作り始めた。慣れない料理に悪戦苦闘するナツキの姿が愛おしい。

 インタビューでナツキは「自分に自信がない」と呟き、今まで出会ったことのないタイプのタケルに「ビビっちゃいました」と心情を明かした。「イケメンに優しくされた記憶ないから」「どこまでが本心かわからない」と答えるナツキの目には涙が浮かんでいる。彼女はタケルに好意を抱いているからこそ、相手の本心がわからない現状に怯えていた。恋愛で傷つくことを恐れているのだ。タケルやナツキが今までどんな恋愛をしてきたのかはわからない。しかし“新婚”生活1日目からの言動から、ナツキが恋愛に臆病になってしまっていることは十分に伺える。

 陣内は「本当に好きになってしまうのが怖いんでしょうね」とコメントしていた。タケルが見せていないポンコツ具合も気になるが、ナツキの抱える不安をタケルがどれだけ取り除けるかが、関係を進展させるカギになりそうだ。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『いきなりマリッジ3』
毎週土曜よる10時~10時30分放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
第11話放送URLはこちら
(c)AbemaTV

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