『いきなりマリッジ3』第6話ーー出会って16日目の新婚生活、新郎の“些細な言葉”に新婦が激怒して家出!?

『いきなりマリッジ3』第6話レビュー

 “新婚”生活16日目。ヒナは手料理を作って、ジュンペイの帰りを待っていた。帰ってきたジュンペイが、手料理を頬張り「美味しい」と言うたびに、ヒナは心の底から嬉しそうだ。しかし、ジュンペイが「直してほしいところ」の話題を切り出すと、ヒナの表情が曇り始める。

 ジュンペイは、ヒナの浮き沈みの激しいところが、元々の性格なのか、それとも自分がそうさせてしまっているのかを探りたかったようだ。しかし、ジュンペイの“先生”のような問いかけは、ヒナにとって気分の良いものではなかった。ジュンペイが口にした「昔から」という言葉は、ヒナと出会う前の時間を埋めたいという気持ちの表れのように感じるが、彼女は「昔むかしって言われてもずっと変わりません」と苛立ちを隠しきれない。ジュンペイから「バカにされている」と感じたヒナは無言で家を出ていってしまった。

 「まともに話もできないんじゃ、さすがにちょっと厳しいですね」と頭を抱えるジュンペイ。彼は結婚を強く意識しているからこそ、対等に、もっと深く話し合いたいだけだった。

 追いかけるべきか迷うジュンペイだったが、スタッフの「何も声をかけなくていい」「ただ横に立っていればいいんだよ、帰りたくなるまで」という助言に従い、ヒナを探しに家を出る。寒空の下、階段でうずくまるヒナを見つけたジュンペイは、ただ隣に座り、彼女の気持ちが落ち着くのを待った。「バカにしたつもりはないけど、ヒナがそう感じたならバカにしたことと一緒だから」「ごめんね」。ジュンペイの言葉を静かに聞いていたヒナは、彼の「行こう」の声に促されるように顔を上げ、「ご馳走様だけ言って」とようやく笑った。

 初めてぶつかった二人について、ゲストの小林は「互いの結婚に対するスピード観がズレたのでは?」と考察。続けて、「ご馳走様だけ言って」という言葉から、ヒナはただ一緒に晩御飯を楽しみたかっただけなのではないかと優しく指摘する。30日後の決断のため、対等でありたい、深くまで話し合いたいと思うジュンペイの気持ちもわからなくはない。結婚を意識するからこそ起こる衝突を、二人はこの先どう乗り越えていくのだろうか。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『いきなりマリッジ3』
毎週土曜よる10時~10時30分放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
第6話放送URLはこちら
(c)AbemaTV

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