YouTube「子供向けコンテンツ」規制強化、米国でも混乱広がる 収益は最大で90%減に?

海外YouTuber「『子供向け』と『子供に魅力的』の違いが明確でない」と不満

 『The Verge』は「YouTubeは、13歳未満向けに広告ターゲティングシステムを使用できず、多くの若いユーザーがいるプラットフォームにとっては深刻な問題だ。違反しているかどうかを知るのは難しい」と報じている(参考:https://www.theverge.com/2019/11/13/20963459/youtube-google-coppa-ftc-fine-settlement-youtubers-new-rules)。

 Pixel Danというチャンネルで、おもちゃをレビューするダン・アードリー氏は「クリエイターはFTCから直接責任を問われる可能性がある。FTCが子供をターゲットにしていると判断した場合、罰金が科せられるのは恐ろしい。“子供向け”と“子供に魅力的”の違いが明確ではないため、特に怖い。違反しているかどうかを知るのは難しい」と不安の声を上げる。

 『The Next Web』は「ユーチューバーが、この変更に不満なのは想像に難しくない。たとえば子供向けゲームの動画はどうなるのか疑問を持つ者もいる」と問いかける(参考:https://thenextweb.com/google/2019/11/15/youtube-change-child-videos-ftc/) 。

 YouTubeは、今回の動画でも説明に努めているが「法的アドバイスはできない」とも強調。彼らのお膝元、アメリカでも混乱は収束することなく、広がり続けてしまっている。

(画像=Photo ACより)

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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