Twitterが世界的に政治広告を禁止 Facebookと対立&トランプ陣営は猛反発

専門家からも様々な意見が

 『The Guardian』は、複数の専門家の意見を紹介している(参考:https://www.theguardian.com/technology/2019/oct/30/twitter-ban-political-advertising-us-election)。

 ノースカロライナ大学のジャーナリズム・メディアが専門のダニエル・クライス准教授は「企業は全ての政治広告を禁止するのではなく、広告ターゲティングで個人データの使用を制限することに焦点を当てるべきだ」と主張している。

 コーネル大学のコミュニケーションが専門のJ・ネイサン・マティアス助教授は「この禁止措置により、より多くのボットを使用したキャンペーンを推進したり、Twitterで人間とソフトウェアのハイブリッド調整など、意図しない結果が生じる可能性がある」と予見。また「非政治的な論議の中から政治的なことを定義するのは非常に難しい。ポリシーがあまりにもルーズか、まずい場合、Twitterは公衆の健全性、政府サービス、市民生活に大きなダメージを与える可能性がある」と指摘する。

 トランプ大統領は、多くのテレビ局や新聞といったマスコミに不支持の論陣を敷かれたにもかかわらず、SNSを巧みに利用し、大統領選に勝利した。次期大統領選を占ううえでも重要な指標となる、SNSと政治広告の関係。議論が高まった結果、最終的な着地点はどこになるのだろうか。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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