『テラスハウス』東京編・第20話ーー新メンバー・花が早くも一目惚れ、“卒業の定番”が変化?

『テラスハウス』東京編・第20話レビュー

 前回、卒業宣言をした香織が、いよいよテラスハウスを出る日が訪れる。朝、気を利かせて、“卒業はスタートメンバーだけの時間を過ごして下さい。I WILL MISS U KAORI”と黒板に書き残したペッペ。そのため、春花と流佳だけで、卒業する香織を見送ることに。朝の光の中、名残惜しそうにハグをしてから、香織は旅立っていった。

 今までの『テラスハウス』であれば、何日も前から卒業することを報告し、前日には全員で食卓を囲むのが定番だった。しかし今回は、莉咲子の後追い卒業から始まり、続く翔平は挨拶なしで去っていき、香織もまた退去を前日に伝えるなど、急な卒業が相次いでいる。会おうと思えばすぐに会える都内という環境もあってか、メンバー同士の結びつきが、今までの『テラスハウス』とは少し違う印象を受ける。自身のだらしない部分もさらけ出し、のんびりとした時間を過ごした今回の初期メンバー。良いところも悪いところも曖昧にしながらやり過ごしてきた印象だ。そのため、歴代シリーズの中でも、“ファミリー感”は最も強いように感じる一方で、別れは驚くほどあっさりしている。そこに新メンバーが続々と加わってきたことでいま、テラスハウス内の流れが、大きく変わり始めたように思う。

 香織が去ってすぐに、新メンバーとしてやってきたのは、21歳の女子プロレスラー・木村花。流佳や愛華と同世代であることに加えて、インドネシアと日本のハーフであることから、同じく海外がルーツのペッペとも意気投合し、初日からすぐに馴染んでいく。花の人懐っこい性格は、テラスハウスに、明るく爽やかな風を吹き込んだ。

 女子プロレスラーという特殊な仕事から、花に興味津々な様子のメンバーたち。ペッペは「試合は毎週?」「プロレス中の写真ある?」など、積極的に質問を重ね、話を広げていく。初めは緊張気味だった花も次第に打ち解けていき、自身が試合中に鼻血を滴らせながら意識朦朧としていたときの写真を見せるなど、場を盛り上げる。そんな中、テラスハウスに入居した理由を聞かれた花は、「素敵な恋を探しにきました」とはにかんだ。それを聞いた愛華は、自身も同じように恋愛がしたくて入ってきているため、「素敵な恋を探したい! 一緒に探しましょう〜」と笑顔を見せた。

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