翔平の“働き方に対する考え”から感じたこと 『テラスハウス』第18話未公開映像
おそらく翔平は、“他人の考え方”には興味があるが、他人そのものには興味がないのだろう。他人からどう見られるとか、他人にどう思われるかなどの周囲からの評価はどうでもいい。最も重要なのは、自分がどうありたいか。自身に嘘をつかず、どこまでも自由気ままで、素直なのだ。「すごく誤解されちゃってるんだよなっていうのは、僕の言い方が強かったから、僕のせいでも半分くらいあるんですけど。で、半分くらい、みんなの読解力がない。あんだけ字幕ついてるのに」という言葉からもわかるように。そんな翔平だからこそ、テラスハウスの相談役として重宝され、結果的にみんなを支えていたのだ。
香織への気持ちにも嘘はつかなかった。一目惚れはしなかったけど、女性メンバー3人の中で、香織が「ダントツで気になった」と振り返っていた翔平。「顔はすごく可愛いと思うんですよ」「香織がリビングにいるとちょっとドキドキしてんじゃん。余所行きの顔しちゃうな……みたいなことがあったんですけど、それが緩やかに下がっていきました」と、気になるから“好き”へは発展しなかったことを明かしている。
「テラスハウスだから、夢を持たなきゃ」、「テラスハウスだから、恋しなきゃ」とか、そういった暗黙の了解みたいなものを気にもせず、ただ単に初日から最後まで散々テラスハウスを楽しみ尽くした翔平。そんな彼が唯一残していったものが、“働き方に対する考え”だった。「一つの仕事を極めることだけが正しいのか?」という問題提起だけでなく、翔平は本編(15TH WEEK)で「男は仕事してなんぼ」という考え方に対しても、持論を展開して切り込んでいた。
謙譲が美徳とされる日本で、一般的には「おかしい」と言われる意見を臆することなく、堂々と主張し続ける翔平。そんな彼の言葉と姿に、肯定的であれ否定的であれ、多くの視聴者が心を動かされたのではないだろうか。
(文=朝陽空)
■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント