PS5にAI音声アシスタント搭載か? ソニーが「PlayStation Assist」特許出願

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(米国)が、PlayStationに搭載する「AIを活用した音声アシスタント」の特許を出願していることが分かった。

AIが各プレイヤーを分析し最適な回答、世界知的所有権機関のデータに詳述

 業界アナリストのダニエル・アフマド氏が「ソニーは、PlayStation Assistと呼ばれるAI搭載の音声アシスタントの新しい特許を申請しました。クエリを入力すると、ゲームはダイナミックに応答します。例えば、 最も近いヘルスパックを要求すると、ゲームのマップ上でそれを示すというものです」とツイートした。

 アフマド氏が根拠に挙げるのは、世界知的所有権機関のデータが掲載された『WIPO IP Portal』(参考:https://patentscope.wipo.int/search/en/detail.jsf?docId=WO2019183343&tab=PCTBIBLIO)。その内容は下記の通り。

「発行日:2019年9月26日。出願者:SONY INTERACTIVE ENTERTAINMENT LLC [米国]。国際記録日:2019年3月21日。タイトル:人工知能を使用した音声ヘルプシステム。摘要:ゲームアシスタントの方法。ゲームアプリケーションのプレイヤーの複数のゲームプレイに関連する情報は、バックエンドサーバーでネットワークを介して受信される。クエリおよび現在のゲームコンテクストへの応答は、複数のゲームプレイに関連する情報に基づいて生成される。応答はプレイヤーのデバイスに返される」

 この出願をわかり易くいうと、Siri(Apple)やAlexa(Amazon)のようなAIアシスタントがゲーム機に搭載されて、プレイ中に話しかけると色々な支援をしてくれるというイメージだ。一辺倒な回答ではなく、各プレイヤーの行動履歴等をAIが分析して、最適なアドバイスを行う。

『PS5』にAI搭載しXboxに差をつける?

 『Forbes』は、ソニーが他のゲーム機に勝つための手段がPlayStation Assistだとしている(参考:https://www.forbes.com/sites/krisholt/2019/09/30/sony-may-be-working-on-a-playstation-focused-version-of-siri-and-alexa/#3ce50a8c4186

 ソニーは、PlayStation 5を開発中で、次なるXbox(マイクロソフトが開発するゲーム機)に差をつける方法を確実に検討している。

 音声アシスタントを使用して、アイテムの場所など、プレイ中のゲームの特定の場面について質問し、マップ上でそれを示すということができる。また、友達とゲームをするスケジュールを組む、仲間がプレイしているものを調べる、最適な戦略について学ぶといったことも可能だ。

 もちろんマイクロソフトには、CortanaとうAIアシスタントがある。PlayStation AssistがSiri、Alexa、Google Assistant等の音声アシスタントの成功レベルに​​達するか好奇心をそそられる。

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