ファーウェイの新型スマホ「Mate 30」シリーズ、海外メディアでは“最高”の評価も……
超ハイスペックだが、中国以外での展開は困難か
『Techradar』も中国以外への展開を疑問視している(参考:https://www.techradar.com/reviews/huawei-mate-30-pro)
問題は、どの国で新しい携帯電話を購入できるかが不明だということだ。ファーウェイはデバイスでGoogleサービスを提供できないため、特定の市場ではデバイスの魅力が制限されると考えている。
ファーウェイは、「Mate 30」シリーズがヨーロッパの全ての地域で発売されることはないと確認しており、アメリカでもリリースしないが、オーストラリアでは「Mate 30 Pro」を発売するという情報を出した。
『GSMArena.com』は「ファーウェイは、米中貿易戦争がMate 30の発売に影響を与えることはないと約束し、実際、メーカーが計画を進めることを妨げなかった。Mate 30シリーズは、Googleサービス・フレームワークの有無にかかわらず、非常に興味をそそる」とし、困難な状況で発表まで漕ぎ着けたファーウェイを評価している(参考:https://www.gsmarena.com/huawei_mate_30_pro_rs_watch_gt2_handson-review-1989.php)
この状況が続けば、次期機種には、ファーウェイが独自に開発したオペレーティング・システムであるHarmonyOS(鴻蒙OS)が採用される可能性がある。
ハード面では優れた性能がありながら、国際的にスタンダードとなっているGoogle提供のサービスがない、ファーウェイの新端末。同社の国際的な存在感は今後、維持するのが非常に難しくなったといえる。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。