AVIOT、House of Marley、Beats by Dr. Dre……各メーカーの最新ワイヤレスイヤホン4種
毎回、気になる楽器や機材を紹介するコラム。今回は、コードレスで左右が独立して分離した、Bluetooth接続の“完全ワイヤレスイヤホン”を4つピックアップしたい。
TE-BD21f-pnk(AVIOT)
ここ最近、音楽好きの間で「AVIOT」というメーカーの名前がよく挙がっている。AVIOTは日本のオーディオブランドで、Internet of Things(モノのインターネット)と、Audio、そしてVisual それぞれの頭文字を組み合わせた名前である。世界でも稀な、母音節を中心とした発音体系を持つ“日本語”に慣れ親しんできた人々の耳に合わせたチューニングがされているのが特徴だ。AVIOTが話題となった理由の一つは、ピエール中野(凛として時雨)が同メーカーの「TE-D01d」を愛用しているということを、事あるごとに公言してきたことが大きい。そこから口コミで広がっていき、今や老舗メーカーのイヤホンにも迫る勢いの人気を誇っている。
そんなAVIOTから今回、ピエール中野監修によるスペシャルチューニングを施したコラボレーションモデル“TE-BD21f-pnk”が登場。7月31日より発売されている。約2年に渡るトライアンドエラーを重ね、完全ワイヤレスイヤホンとしては“世界初”のハイブリッドトリプルドライバーを搭載したAVIOTのハイエンドモデル“TE-BD21f”。そこに、イヤホンマニアとしても知られる中野のアドバイスを反映させているという。
もともと“TE-BD21f”は、低域での歪みが少ないダイナミックドライバーと、立ち上がりが速く中高音域を忠実に再現するバランスドアマチュアドライバーとを組み合わせた、ハイブリッドタイプの完全ワイヤレスイヤホン。それが、ドラマーである中野ならではのこだわりによって、太くて豊かなキックサウンド、目の前に迫るようなボーカル表現、どこまでも伸びていくようなハイトーンがより鮮明に再現されている。
そんなコラボモデル“TE-BD21f-pnk”は、デザインにも趣向を凝らしている。たとえば、中野ファンにはおなじみのキャラクターロゴが、イヤホン本体と充電ケースにあしらわれており、カラーリングもオリジナルにはない“ブラックXゴールド”を採用。また、中野のアイデアにより、イヤホンの片側が落下しても紛失しないよう左右のイヤホンを繋ぐシリコンストラップが同梱されている。これは事前に彼が、ファンへアンケートを取り、そこから上がってきた要望を反映させたという。
さらにボイスアナウンスには、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の常守朱(CV:花澤香菜)を起用。電源のON/OFFや、ペアリングの開始/終了などを、常守朱がアナウンスしてくれるというのだから、『PSYCHO-PASS サイコパス』ファンも、花澤ファンも要チェックだ。
ちなみに筆者は現在、AVIOTの“TE-D01d”を愛用しているのだが、それまで使用していた同価格帯のイヤホンと聴き比べた時に、音像の奥行き感、立体感が明らかに違っていて驚いた記憶がある。“TE-BD21f-pnk”は現在、品切れ状態が続いているようだが、ぜひとも一度手に取ってみてほしい。