新型iPhone、出荷台数は2018年を下回る? Apple PencilとUSB-Cケーブルに対応か

新型iPhone、2018年の出荷台数下回る?

予想出荷台数は7,000万台

 新型iPhoneをめぐっては、早くも予想出荷台数が報じられている。テック系メディア『wccftech』は21日、新型iPhoneの2019年における予想出荷台数は7,000万台になると報じた。7,000万台という予測値は、2018年に発表されたiPhone XR/XS/XS Maxの同年の出荷台数8,500万台を下回っている。

 新型iPhoneの予想出荷台数が昨年の出荷台数を下回る理由は、2点指摘できる。1点目は、世界のスマホ出荷台数自体が減少傾向にあることだ。タッチスクリーンを搭載した初代iPhoneが2007年に発表されてからすでに10年以上が経過し、スマホ市場は成熟して目立ったイノベーションも起きないため、ユーザの買い替えサイクルが長期化しているのが世界規模の出荷台数減少の原因である。2点目は、新型iPhoneが5Gに対応しないと予想されるからだ。iPhoneの5G対応に関しては、既報のように2020年になると見られている。それゆえ、多数のユーザが今年発売の新型iPhoneを買い控えるのではないか、と考えられている。

 もっとも、新型iPhoneの出荷台数を増やす方法もある。その方法とは、iPhone XR後継機(つまり廉価版の新型iPhone)の価格を下げることだ。アメリカに限って言えば、2018年発表のiPhoneのなかで最も売れたのがiPhone XRである。人気モデルの後継機を安くすれば、ユーザの購買意欲を刺激するかも知れない。

 以上のように新型iPhoneはApple PencilやUSB-Cケーブルに対応して、利便性が高まるかも知れない。しかし5Gに対応せず、ましてや「驚きの新機能」も期待できそうもない。2019年の新型iPhoneは「いつもの新型iPhone」で終わる可能性が濃厚である。Appleに驚きを期待するならば、Apple ArcadeやApple TV+といったサービスに注目したほうがよいかも知れない。

トップ画像出典:9to5Mac「iPhone 11 case maker planning for Apple Pencil support」より画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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