松坂桃李×山本美月『パーフェクトワールド』チェインストーリーの楽しみ方 本編にはない描写も
松坂桃李と山本美月が共演する主演のドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ / フジテレビ系)チェインストーリーが、放送後に動画配信サービス「GYAO!」にて配信されている。
本作は、女性コミック誌『Kiss』(講談社)で連載中の同名コミックを原作としたラブストーリー。大学時代に事故に遭って脊髄を損傷し、車いすで生活をしている建築士の主人公・鮎川樹(松坂桃李)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会し、生き方に変化が訪れていく物語だ。
チェインストーリーでは、地上波放送では見ることが出来ない『パーフェクトワールド』各話の物語をつなぐ内容で、登場人物の隠された思いや知られざる過去が明らかになる。「1.5話」「2.5話」……という位置付けで、ドラマの本編では明かされなかった物語の続きや並行して起きていた物語の裏側が描かれているのだ。
1.5話「俺、そういう遊び心好き」では、鮎川と再会した川奈の思いが高校時代の回想シーンとともに明らかになる。川奈にとって初恋の相手である鮎川は、一方的な片思いで叶わない存在の人。高校生のある日、川奈は鮎川と日直当番になった。放課後の教室で一人、日誌を書いていた川奈の元に、ユニフォーム姿の鮎川がやってくる。日誌を書くのは川奈、その日誌を職員室に持っていくのが鮎川。じっと日誌を見つめる鮎川は「川奈、絵上手いんだな」とつぶやく。「いいと思う。俺、こういう遊び心好きだよ」と何気なく言った鮎川の一言が、後に川奈の未来を動かすことになっていく。同級生の是枝洋貴が2人のやり取りを隅から覗く描写、当時彼女だった雪村美姫が鮎川を迎えに来るシーン、それを羨ましく見つめる川奈と、今に繋がるいわばプロローグとも言えるストーリーが詰め込まれている。
レールに敷かれた人生と自分の生きたい人生。「やりたいことがあるなら、やるべきじゃないか? 人間なんていつどうなるか分からないんだから」。再会した鮎川の一言は、川奈を諦めかけていたインテリアデザインの仕事に向かわせていく。鮎川はいつだって川奈にとっての道標であることが分かる。