『フォートナイト』ついにリブート機能追加で『Apex Legends』に追随? 一方、ボーラーの弱体化は延期に
現在、バトロワゲームの覇者として君臨する『Fortnite(以下、フォートナイト)』の最新アップデートが10日に行われた。今回のアップデートでは、ライバルである“あのゲーム”に実装されている重要な機能がついに追加に。その一方で、トッププレイヤーが問題視している仕様に関しては修正がなかった。
『Apex Legends』に追随
『フォートナイト』の最新パッチv8.30では、デュオやスクワッドのようなチームプレイにおいて、味方を復活させることができるリブート機能が追加された。この機能を使うには味方が倒されるとドロップするアイテム「リブートカード」を拾って、リブートポイントとなる「リブートバン」(その名の通りクルマのバンような設置物。トップ画像参照)に持っていけば味方を復活させることができる。リブートカードは倒されてから90秒間しか出現しないので、素早く回収しなければならない。また、リブートバンはゲームフィールドとなる島の各地に点在しているので、リブートカードを拾ってからの移動も必要となる。
復活時には体力が100(つまり無傷の状態)となり、アイテムもピストル(レアリティはコモン)1個、小口径弾丸36個、木材が100個を所持している。リブートには10秒間を要し、復活後は120秒間リブートバンが使えなくなる。また、リブート時はリブート中のグラフィックが表示されるので、敵にもリブートイベントの発生がわかるようになっている。
以上のリブート機能は、『フォートナイト』のライバルであるApex Legendsのリスポーン機能と極めて酷似している。『フォートナイト』のリブートカードに相当するものがApex Legendsではバナーとなり、リブートバンはリスポーンビーコンに相当する。『フォートナイト』のリブート機能は、Apex Legendsのリスポーン機能を参考にした、といっても過言ではない。もっとも、ライバルゲームからその機能を模倣することは、今に始まったことではない。そもそも『フォートナイト』のバトルロイヤルモード自体、先行していた『PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)』ですでに実現していたものであったのだから。
チーム戦術に新たな潮流?
US版Engadgetは、10日、『フォートナイト』のリブート機能に関する記事を公開した。この記事では同機能のことを「ゲームチェンジャー」なものと評している。というのも、倒された味方を復活させることによって、今までより対戦を長く続けることが可能になるからだ。
ゲームメディア『KOTAKU』は、リブート機能に関するレビュー記事を公開。記事を執筆したRiley MacLeod氏は、実際に『フォートナイト』をプレイして倒された味方のリブートカードを回収しようとしたのだが、その途中で敵プレイヤーに倒されてしまった、とのこと。アメリカの大手掲示板サイト『reddit』の『フォートナイト』スレッドには、同氏のプレイ体験と同様のことが多数書き込まれている。こうしたプレイ体験の反省から生き残ったプレイヤーの体力や所持アイテムの状況によっては、味方のリブートより自身の生き残りを優先すべき、という書き込みもある。
『reddit』にはリブート直後の5秒間ほどは敵の攻撃が無効となる現象を収録した動画も共有されている。この現象についてはアップデート内容をまとめたパッチノートには書かれていないのだが、リブート直後に再度倒されるのを防止するための仕様だと推測される。今後、この無敵状態を戦術として活用するプレイヤーが現れるかも知れない。