『有吉ぃぃeeeee!』作家チームが語る“引き算の演出”のつくり方 「テレビマン的な発想を入れすぎないように」

「テレビって、ネット配信やSNSをひとつ下に考えがち」 (池谷)

――田中さんの配信のゲストで言えば、当サイトでも連載を持っているゴールデンボンバーの歌広場淳さんも出演していました。

カツオ:歌広場さんも、ネットを番組のことをつぶやいてくれている人を探してパトロールしていて、「出てもらえるんじゃないか!」と(笑)。

池谷:歌広場さんはゲーム業界で名前が知られていますし、田中さんもかなり勉強していますから、噛み合って面白い配信になりましたね。田中さん、今後ゲーム配信でさらに人気が出るんじゃないかと思います。

カツオ:テレビからネットに広がっていくだけでなく、ネットの盛り上がりが番組を活性化してくれる、という面もあると思っていて。例えば、『卓志ぃぃeeeee!』で盛り上がったゲストに、逆輸入的に番組に来てもらうとか。

――なるほど、必ずしもテレビを補完するためのネット配信ではなく、相乗効果が出すためのものだと。

池谷:そうですね。テレビって、ネット配信やSNSをひとつ下に考えがちだと思うんですけど、僕らはすべて並列で、もっと言えばイベントなんかも含めて、『有吉ぃぃeeeee!』という一つのコンテンツにしたくて。それがきちんと実現したら、テレビ業界的には新しいスタンスですよね。

カツオ:うん、そこは目指しているところです。

丸山:いま、テレビって一定の視聴率のパイを取り合っているような感じなのに、『有吉ぃぃeeeee!』には普段テレビを見ていない層も入ってきてくれている、というのがスゴいなと思います。業界的なテーマで、しかしうまく実現できていないところを、この番組は自然にできているというか。

――今後もさまざまな展開がありそうですね。最後に、番組を楽しみにしている視聴者に一言ずつ、お願いします。

池谷:僕は個人的にゲームをする方なので、ゲームファンをがっかりさせない番組作りをしていきたいと考えています。あまりテレビに寄せすぎず、その上で、テレビの視聴者にも納得してもらえる、というバランスも大事で。あとは、対戦募集にもお子さんが参加してくれていて、これもいまのテレビ業界的には新しいことかなと。子どもを主役にしたイベントもできたら面白いな、と思っています。

丸山:僕はいま38歳で、テレビ的にいうと「M2」の世代です。この前、高校の同級生に会ったら、あまりテレビは見ていないけど、『有吉ぃぃeeeee!』は面白い、と言ってくれたんですよね。「昔、友だちの家に行ってこんな感じでゲームしたよね」という感覚で面白がられる番組にもなっていると思うので、子どもたちももちろんですが、子どもの心を忘れないおじさんたちにもぜひ、見てもらえればと。

カツオ:今日もお話ししましたが、有吉さん、タカさん、トシさん、田中さんという、キャリアのある人たちが自然と本気になって、思いっきりプレッシャーを感じてプレイしている表情を見てほしいなと思います。ゲーム番組というより、男のプライドをかけたーー女性もそうですけど、とにかく戦う人間の物語だというのが面白くて。個性派ぞろいの弱小野球チームが成長していく『がんばれ!ベアーズ』のような感覚で見守ってもらえたらうれしいですね。

(取材・文=橋川良寛/ 画像提供=テレビ東京)

■番組情報
『有吉ぃぃeeeee!そうだ!今からお前んチでゲームしない?』
【放送日時】毎週日曜 夜10:00~10:48
【同時放送】TX・TVO・TVA・TSC・TVh・TVQ
公式ツイッター:https://twitter.com/ariyoshieeeee

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