Google『Googleマップ』ARナビゲーション機能をテスト中 将来はARメガネに実装?
社会実装が進むARヘッドセット
以上のようなモバイルARとは別に、AR市場にはMicrosoftのHoloLensに代表されるARヘッドセットのカテゴリーが存在する。このカテゴリーに属する製品はリッチなAR体験を可能とするものも高額なため、どちらかというと法人向けの利用が想定されている。
ARヘッドセット市場をけん引するHoloLensは、着々と導入が進んでいる。昨年12月には同ヘッドセットがアメリカ陸軍に導入されたことを、VR/AR専門メディア『MoguraVR』は報じている。さらに同ヘッドセットの開発リーダーであるAlex Kipman氏は、11日、YouTubeに「HoloLens 2」とおぼしき製品のティザー動画をアップした(下の動画参照)。動画には「#MWC19」がつけられていることから、HoloLens 2は今月末にスペイン・バルセロナで開催されるモバイル機器の世界的見本市「Mobile World Congress 19」で披露されると思われる。
AR市場の動向をまとめると、ARメガネあるいはARヘッドセットが「当たり前」になる時代が、確実に近づいているのがわかる。そして、GoogleマップのARナビゲーション機能のテストは、こうした新たなAR時代を垣間見せてくれるのだ。
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi