米津玄師、Suchmos、木村拓哉……アーティストたちが「微博(Weibo)」に参入している狙いとは?

 例えば、現在日本でも人気の米津玄師。大ヒットしたシングル『Lemon』は海外iTunesでもリリースされており、台湾と香港ではiTunes総合チャートで1位を獲得。シングルCDも発売された。昨年12月26日には「微博(Weibo)」のアカウントを開設し、すでに約30万人のフォロワーがいるほど人気を博しており、2019年3月19日には上海で初の海外公演も決定した。YouTubeでも海外からのコメントが増加しており、着実に活躍の場を広げていっていると言えよう。

 そんな米津玄師より一足先に中国市場に参入したのは、Suchmos。昨年9月15日、16日に上海で開催された音楽フェス『Concrete & Grass 2018』に出演、同時に「微博(Weibo)」のアカウントも開設した。Suchmosのマネージャー金子悟氏が「海外に向けた準備も進めたいと思っています」(参照)と語っていたことがあったが、今後も対中国向けのプロモーションが増えていくのかもしれない。

 さらに、昨年12月22日は木村拓哉も「微博(Weibo)」アカウントを開設。そもそもジャニーズはSNS禁止というルールがあったことから、ファンのみならず多くの人々を驚かせた。昨今、枠にとらわれない幅広い活動を見せる木村は、昨年12月1日台湾で開催された『ASIA FASHION AWARD 2018 in TAIPEI』にもアンバサダーとして出席し、続けて『JUDGE EYES:死神の遺言』発売記念イベントにも参加している。もともと、SMAP時代に北京でコンサートをしていたこともあり、中国でも人気が高い木村。「微博(Weibo)」の更新頻度も高く、中国語と共に写真も多々アップしている。この動きを見ると、今後中国での活動も急速に増えていくかもしれない。

 エンタメ業界にとって、無視できない存在となった中国市場。進出の第一歩的存在の「微博(Weibo)」には、今後も人気の日本人アーティスト、俳優、タレントなどがアカウントを開設していくのだろう。国内の人気SNSと併せて、「微博(Weibo)」のチェックも欠かせなくなりそうである。

(文=高橋梓)

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