I Don't Like Mondays.は2014年のデビュー以来、クールで洗練された楽曲を次々と発表し、音楽的にも高く評価される一方、自身がディレクターを務めるブランド〈IDLMs. by I Don't Like Mondays.〉を立ち上げるなど、枠にとらわれない活動で注目を集める4人組ロックバンドだ。今、波に乗る彼らが10月12日、カップル限定のスペシャルライブ『I Don't Like Mondays. × Spotify Exclusive Live』を都内で開催した。

　音楽配信サービスのSpotifyとコラボしたこの特別な限定ライブには、15組30名のカップルのみが参加。ライブが始まる前から観客から「近い」という声が漏れていたほどのアーティストとの距離感である。早速、ファッショナブルな黒い衣装を身にまとったメンバーが登場すると、大きな拍手が巻き起こる。YU（Vo）の「皆さん、こんばんは。I Don't Like Mondays.です」という挨拶で始まったのは、「Shape of love」。メンバー全員が座っているのに、とてもグルーヴィーな演奏でつい体を揺らしたくなる。

「今日は15組30名のカップル限定ライブということで、エクスクルーシブな感じで皆さんと一緒に楽しんでいきたいと思います。大丈夫ですか？　なんか皆さんが緊張してるのが僕らに伝わってくるんですけど（笑）。この近さでライブするのは久々！」とYUが改めて観客との近さに言及。続く「FIRE」ではCHOJI（Gt）、KENJI（Ba）、SHUKI（Dr）のコーラスもばっちりハマっており、すこぶる耳に心地よい。ミディアムテンポの「Super Special」では、観客も一緒に歌って楽しむ。続いては同期音源を使ってライブアレンジされた「My Girl」。I Don't Like Mondays.のパフォーマンスを見ていると、それぞれの役割分担が明確でとても分かりやすい。YUは特徴的な声で、日本語も英語も自在に操りながら自分の世界観を表現している。そして楽器隊はそれを影からしっかり支える、いわば職人だ。

　会場を“I Don't Like Mondays.色”に染めたところで、MCコーナーへと移り、メンバー紹介が行われる。「僕ら前々からカップルの人にライブを楽しんでもらえたら嬉しいなって言ってて、ようやくこういうライブが実現しました」（KENJI）、「シークレットライブをやりましょうってSpotifyの方に提案していただいたときに、アコースティック編成でやろうかなって思ってたんですけど、こんな感じの近い距離で一体感を楽しめるような行き過ぎないバンドセットもやってみたくて、今日初めてやりました」（SHUKI）、「特に言うことは無いけども（笑）、一生懸命ギター弾くのでよろしく」（CHOJI）とそれぞれ挨拶。YUは観客を見て、「緊張してるよね。これは（照明の）明るさのせいだと思うんだよね。今日は感じとしては、家に遊びに来てくれたイメージでお届けしたいな」と観客の緊張をほぐしていた。

　ここで話は、「Spotifyについて」へ。実は、Spotify上ではI Don't Like Mondays. のリスナーの2割が海外なのだという。また、Spotifyといえばプレイリスト。そこでSHUKIがSpotify上に作ったプレイリスト「From ASIA To The World.」についても言及する。SHUKIはドラムだけでなくDJ/プレイリスターとしても活躍中。曰く、「今の曲の聴かれ方ってラジオで流してもらったり、テレビで配信する以外にSpotifyというサービスを使って、有名なミュージシャンやDJの方がプレイリストを作って、そこからみんなが音楽を新しく発見していったりというのが増えていて。僕もいろんな音楽を聴くので、今回はアジア出身のアーティスト限定でプレイリストを、EP（2018年9月8日配信リリース『A GIRL IN THE CITY』）のタイミングで作りました」。

　YUも「アジアのアーティストだけど、ワールドワイドにいけそうな人を集めてるんだよね」とフォロー。「そうそう。だからといって歌詞も英語だけじゃなくて、それこそ水曜日のカンパネラさんとかも入ってるんですけど。サウンド的にワールドワイドに、言葉関係なく聴いてもらえるかなってのを選んでみました」とSHUKI。まだ聴いていない方は、ぜひチェックしてほしい。