Adobe、YouTuberを意識した「Premiere Rush CC」を含む多数の新製品を発表
市場はAdobeに好感
Adobe MAX 2018では、Adobeの業績予測も発表された。この予測を報じたBloombergによると、同社のクリエイティブ関連ソフトの販売本数は2019年度には約20%増加すると見られている。こうした業績予測と新製品の発表が市場に評価され、16日の同社の株価は8.2%上昇し257.84ドル(約29,000円)となった。同社の株価は今年に入ってから46%上昇しており、アメリカ株価市場における代表的な指数S&P500の今年の上昇率4.3%を大きく上回っている。
総合ニュースメディアCNBCの記事は、同社の株価上昇には今年に入ってECサイト構築ソフトを提供するMagentoを買収したことが影響している、と指摘した。意外に感じられるかも知れないが、Adobeはマーケティング関連ソフトも手がけているのだ。Magentoの買収を含めたマーケティング関連ソフトに関する舵取りも評価された結果、株価上昇につながった、というわけなのである。
以上のように既存のソフトを革新しつつ新規分野も切り拓くAdobeの未来は、非常に明るいと言える。そして、同社はとくにAR市場においてAppleとともに台風の目になるかも知れない。
トップ画像出典:Adobe「MAX基調講演速報レポート」記事より引用
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi