にじさんじ・JK組がVTuber界にもたらしたもの  月ノ美兎、静凛、樋口楓、それぞれの活躍

 「にじさんじ」というバーチャルライバー集団をご存知だろうか? VTuberが一大旋風を巻き起こして早1年以上が経ち、業界はまだまだ拡大の一途である。そんな中、株式会社いちからから生まれたにじさんじは1期生、2期生の18名、にじさんじゲーマーズの9名、にじさんじSEEDSの27名と規模を拡大し、VTuber界の台風の目となっている。ここではこのグループがVTuber界にどのような影響を与えたのかを、JK組の3名(月ノ美兎、樋口楓、静凛)をピックアップして考察していく。

【にじさんじJK組】平成最後の夏休み配信

JK組ってどんな子たち?

 にじさんじ1期生のうち、女子高生である月ノ美兎、樋口楓、静凛の3名。普段は個々でYouTube、Mirrativなどで配信活動を行なっている。静凛の発案により行なった初コラボ「【LIVE004】JK組ヴァレンタインライブ 」をきっかけに“JK組”と呼ばれるようになった。

【LIVE004】JK組ヴァレンタインライブ

 最年長の高校3年生である静凛はJK組、にじさんじ全体のお姉さん的なポジション。主にRPG系のゲームの実況をメインに活動している。しっかり者の印象だがときどき抜けた一面を見せることもある。そして何より落ち着きのある声に定評があり、ASRM配信やセリフリクエストは人気企画となっている。

【LIVE092】【雑談台詞枠】セリフリクエスト♡

 高校2年生の委員長として高い人気を誇る月ノ美兎は、洗濯機の上にPCを置き中腰で配信したり(これがきっかけでワイドハイターEXパワーとコラボを果たす)、初回配信で映画『ムカデ人間』について語ったりと個性的すぎるセンスからにじさんじ1の人気を誇る。JK組内でも高校生では知らないような(深くは言及しないが)深いサブカル知識を披露し、他のふたりを困らせる場面もしばしば。グループの切り込み隊長的な存在だ。

10分で分かる月ノ美兎【にじさんじ公式】

 そして月ノ美兎と同じ高校2年生、関西弁で劇団に所属している“でろーん”こと樋口楓。関西ならではの明るく人当たりの良い性格であり、彼女がいることでグループ全体が明るく楽しい雰囲気に溢れている。また歌ってみたを投稿することも多く、視聴者からの楽曲提供はにじさんじ最多。今月9月には静凛とのコラボ楽曲「Dress me up!!」も公開された。

Dress me up!!

3人揃って3D化決定!

 初コラボ以降、定期的に揃って配信を行うようになったJK組。初回はたどたどしい部分も多かったが、徐々に打ち解けていく3人の姿や、ともにライバーとして切磋琢磨している仲間意識を直に感じることのできる配信は、大きな反響を呼んだ。今のキャラクターを決定づける発言もこのコラボから多く生まれている。

 気の知れた者同士で行う配信は、今まで見ることのできなかったメンバーの一面を引き出してくれる。第2回配信で行われた「クソザコイングリッシュバトル」(クソザコは月ノ美兎の配信から生まれた名言)ではしっかり者だった静凛の意外な英語力が明らかになるなど、いつの配信でも名場面を生んできた。

【にじさんじJK組】WHITE DAY LIVE

 また最近ではYouTube、OPENREC.tv、SHOROOMと、3人それぞれが別のプラットフォームで同時配信している。これによってより多くの人を巻き込み、JK組の輪は大きくなっていった。

 9月には月ノ美兎に続き、静凛と樋口楓の3Dモデルも公開された。よみうりランドにて現在行われている「Vtuber Land!」(開催期間:9月19日~30日)の開演セレモニーにてお披露目となった3Dモデル。自由に動けるようになったことによって新たな彼女たちの一面も見えてくるだろう。

りんかえW!3D化ありがとう!前夜祭Live!!

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