ハローキティは仕事を“全部”選んでいた? YouTuberデビューで衝撃本音トーク続々

 日本だけにとどまらず、今や世界中で愛される株式会社サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」が、8月30日に公式YouTubeチャンネル『HELLO KITTY CHANNEL』を開設し、YouTuberデビューを果たした。キャラクター界の大御所がYouTuber界に参加するというだけでも注目の出来事だが、今まで多くを語らなかったハローキティが、デビューから44年間心の中で溜まっていたものを一気に爆発させるかのごとく、自分の言葉で様々な想いを伝えていることから、「こんなキティ見たことない!」とYouTuber・ハローキティは大きな話題となっている。

「YouTubeはじめてみたよ」の巻!

 ハローキティこと本名キティ・ホワイト(通称キティちゃん)が、誕生した1974年11月1日から現在のワールドワイドな人気に至った理由を考えると、かつては女子児童向けだったキャラクターが、長い活躍を経て今や年齢性別問わず幅広い層に愛される人気キャラクターになったこと、そして“仕事を選ばない”と称される様々なコラボを積極的に行ってきたのが大きい。

 ファン層を広げる活動のきっかけは、ユーザーの声を積極的に取り入れてきた3代目デザイナーの山口裕子が、80年代半ばに女子高生から「子供向けじゃない高校生に向けたキティちゃんも作って欲しい」というリクエスト受けて、当時流行っていたモノトーンの洋服着替えさせ、「ピンクキルトシリーズ」のようなファッション寄りのアイテムを多く開発したこと。そこから女子高生に火がつき、さらにOLや主婦層にまで人気が広がり、90年代後半には華原朋美が火付け役とされる「キティラー」ブームが起こる。様々なブランドと積極的にコラボし、常に新しい声を取り入れてきたことで、ハローキティ自身もブランド化していったのだ。意外性のあるブランドや企業ともコラボしてきた結果として、「キティは仕事を選ばない」と言われるようにはなるが、知名度が高くなったことで海外スターやセレブにも愛されるようになっていく。(ちなみに「世界中がみんな“なかよく”」というサンリオの理念から、ライセンスビジネスに協力的だと言われている)今や、日本のポップカルチャーを象徴するキャラクターとして認知されている状況だ。

 大のキティラーとして知られるレディー・ガガは、キティのドレスやヘアスタイルを披露しており、来日した際にはキティグッズを買い込むことでも有名である。同じくキティラーのケイティ・ペリーは、30歳の誕生日にキティのタトゥーを入れるほどの溺愛ぶりだ。アヴリル・ラヴィーンに至っては、「Hello Kitty」という楽曲さえリリースしてしまった。様々なコラボによって大人の女性も楽しめるキャラクターグッズは、海外から見ても新鮮だったのかもしれない。セレブたちがキティグッズを愛用したことで、その人気がさらに広がっていったのは言うまでもないだろう。

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