Twitterの投稿から分析 映画をレコメンドする新サービス「TSUTAYA AI」の仕組みは?
Twitterの投稿文章を分析し、人工知能(AI)が、ユーザーの趣向に合った映画作品をおすすめするレコメンドサービス「TSUTAYA AI」が話題になっている。
本サービスは、株式会社TSUTAYAが「TSUTAYA AI」の映画版サービスとして8月30日より提供をスタート。公式ページにてTwitter連携を行い、Twitterアカウントを入力するだけで、「TSUTAYA AI」がそのユーザーの趣味嗜好に合わせた映画20作品をランキング形式で表示してくれるサービスだ。
従来のレコメンドでは、「閲覧データ」や「購買履歴」をもとに関連作品のおすすめを行っていたが、“ライフスタイルを読み取る全く新しいレコメンド”として、「TSUTAYA AI」は、Twitterの投稿文章から趣味嗜好や興味関心を読み解くことで映画のレコメンドを行なう。日常的なTwitterの投稿文章を解析するため、Twitterでの映画についての言及の有無は関係なく、ユーザーのライフスタイル傾向から作品を提案するそうだ。
「TSUTAYA AI」では、レコメンドの基となるTwitter上の言語データを正確に解析するため、若者言葉や、顔文字・絵文字も含めた72万種類の単語(広辞苑は約24万単語を収録)を認識することができるほか、機械学習によってそれぞれの単語が持つ「意味」を、単語と文章の持つ意味合いの両方から正しく認識することが可能。さらに統計学に基づき、作品1本ごとに“その作品を好きである確率”を計算し、一人ひとりのためにベストな映画ランキングを生成を目指している。
また、ユーザーのツイートが増えるごとに結果が更新され、出力される作品や順位が変わっていくため、繰り返しレコメンドを楽しむことが可能だ。履歴データではなく投稿文章を扱うロジックにより、ユーザーがこれまでに触れてこなかったジャンルからも映画のレコメンドが可能で、スタッフやキャスト等に縛られない幅広い作品を紹介する。