『エースコンバット7』、懲罰部隊で“捨て石ミッション”に挑戦! 最新ロム試遊レポート

 8月25~26日にかけて開催された、『C3AFA TOKYO 2018』。バンダイを中心としたホビーイベントで、メーカーの新製品やガレージキットの展示即売、ステージイベントなどが目玉である。そしてそこで展示されたのが、『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』の試遊台である。

 『エースコンバット』シリーズといえば、20年以上にわたってシリーズが続く人気フライトシューティングゲームである。実在する航空機に乗って飛行しながら敵機と交戦するゲーム……ではあるのだが、その内容はいわゆるリアルなフライトシミュレーションとは大きく異なり、現実では到底不可能な弾数が搭載されたミサイルやシンプルな機体操作によって派手な空戦を誰でも楽しめるように調整されているのが特徴だ。プレイヤー本人が大戦争に巻き込まれつつ一騎当千のエースパイロットとして戦局を覆していくメインストーリーも相まって、多くのファンを生み出し続けている。このゲームをきっかけにして航空機のファンになったという人も多いのではないだろうか。

『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』公式サイト

 『エースコンバット7』は、そのシリーズ最新作となる作品だ。トレイラーを見る限りではシリーズの中でも特に人気の高い『4』~『ZERO』あたりの雰囲気を踏襲し、さらに新たな要素として無人機や軌道エレベーターを取り上げている模様。実際制作スタッフに『4』『5』で脚本を担当した片渕須直氏が名を連ねており、ゲームシステムだけでなくシナリオの面においても、『エースコンバット』らしいこってりした作品に仕上がるのではないか……とおれは勝手に期待している。今回『C3AFA』で設置されたのは『gamescom 2018』版の最新ロムで、これが試遊できるのは日本最速とのこと。「これはプレイしないわけにはいかんでしょ!」ということで、会場に展示されているフィギュアやプラモはひとまず後回しにして遊んでみた。

 試遊台でプレイできたのは、ゲーム本編内のミッションのうち「MISSION 6 『LONG DAY』」と題されたもの。ミッション前のブリーフィングでは「エルジア軍の大規模地上部隊に航空攻撃をかけるが、敵部隊の対空迎撃能力が掴めない。そこでプレイヤーの所属する懲罰部隊を先行させ、あえて囮として敵に撃たせることで火力と位置を把握。しかるのちに正規部隊による総攻撃をかける」と作戦が説明される。シリーズを通してプレイしてきた人間なら、もうこの時点で万感の思いが全身の穴から噴き出しそうになるはずだ。まさかエルジア上空をまたしても飛ぶことになるとは……! ていうかさすがに懲りろよ、エルジア共和国!

 プレイヤーがなんらかの理由で懲罰部隊に放り込まれているパイロットであるのはトレイラーの時点でわかったが、マジで捨て石みたいな立場というのもはっきりした。なんせ任務の内容が「囮になって敵の対空砲火と戦闘機から撃たれまくること」である。おまけにブリーフィングでは「後方に補給基地を設置するが、これは正規部隊のためのものでお前らが使うものではない」「弾や燃料が尽きても飛び続けて撃たれろ」とほとんど「死ね」と言われているのと同義のセリフを吐かれる。これこれ……これですよ……この逆境からのスタートがエースコンバットですよ……懲罰部隊のパイロットだったプレイヤーが徐々に戦果を挙げていつしか最強のトップエースになっていくんでしょ……おれは詳しいから知ってるんだ……。

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