マツコ&有吉、ネット配信とタレントの関係を語る マツコ「アタシ、YouTuberになるの?」
8月22日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、マツコ・デラックスと有吉弘行がYouTubeをはじめとする、ネット配信について語る場面があった。
同番組は、視聴者の投稿をもとに、二人が展開する忌憚のないフリートークで人気を集めている。今回は24歳会社員から、「『若い子はコレ知らないでしょ?』って、どう答えるのが正しいのでしょうか?」というメールが寄せられた。飲み会などで上司が、昔に流行ったギャグや芸能人を話題にトークを展開するとき、「今の子たちはコレ知らないでしょ?」と言われることがよくあるが、いまはYouTubeなどネットで昔のことも知ることができる機会が多いため、実はけっこう知っていたりする、というのだ。
番組のアンケート調査によれば、20代の9割以上が、「若い子はコレ知らないでしょ?」と言われたことがあるという。具体的な対象は、おニャン子クラブ、キョンキョン、火野正平、ポケベル、シノラー、カセットテープ、昭和の曲、キン消しなどだ。
これに対して有吉は、「単純に『知ってます! YouTubeで観て』でいいんじゃない?」と回答。マツコも「逆に、知っていてくれた方が嬉しいよね」と同調した。さらに、「『これ知らないでしょ?』は上からじゃなくて、自分を卑下しているんだよね。『こんなこと知らないよね? 古いこと言ってすみません』みたいな」と有吉。自分自身、子供の頃に大橋巨泉が朝丘雪路との出会いについて語っているのを、「何言ってるんだろう」と思いながら、なんとなく聞いていたというエピソードを明かしていた。
マツコは我が身を振り返り、「普段テレビで、この世代ではなんの問題もないトークをしてるけれど、若い子は半分ぐらいしか理解できずに聞いてんだろうなって。大丈夫なのかな?」と一言。有吉は「若い子はYouTubeとか、ネット配信でいろんなものを観てるじゃない。だから、いいんじゃない? 俺らが急に『あげみ~』とか言い始めたら、『おじさんとおばさんが何やってんの?』ってなるじゃん」と語る。視聴者に豊富な選択肢がある時代だからこそ、自分たちの持ち味を活かせばいい、という考え方のようだ。
ここから話は、タレントとしてネット配信番組にどう携わるか、という生々しいテーマに。有吉はまず、「一番最低なのは、よくわかんない人が(ネットに)すり寄っていること。俺らみたいなのがYouTubeとかにスゥーっと出てさ、『テレビでやってろよ!』と」と毒づく。これにはマツコも思うところがあった様子で、「テレビの慣習のままあっち(ネット)に出ても、絶対に通用しない。結局、どっちに命をかけているか、ということを、観ている人は無意識にジャッジしているわけじゃん」と、テレビにはテレビの、ネットにはネットの振る舞いがあり、どちらにもいい顔をするタレントには共感できない、という姿勢を示していた。