2018.05.28 07:00

格安スマホ、そもそもキャリアスマホとの違いは？　メリット・デメリットまで徹底解説

　スマートフォンの世帯普及率がパソコンを上回り、現在では1人1台は当たり前、2台以上使っている人も少なくない。そんな「スマホ時代」で注目されているのが、『格安スマホ』だ。

　スマホが普及したことで、ガラケーの需要が減り、携帯を製造している各社はガラケーの製造台数を減らし、スマホの開発と製造に注力した。その結果、「そこまでの機能は求めていないのに、仕方なく高額なスマホを利用している」という人も増えている。そこで、月々の支払いや本体代金を抑えた「格安スマホ」と呼ばれるサービスを展開する企業が増えている、というわけだ。

　しかし、「格安スマホ」という言葉こそよく聞くものの、なんとなく敬遠していたり、大手キャリアとの違いがよくわからなかったり、という人もいるのではないか。今回はメリット・デメリットも含め、基礎から解説したい。

そもそも格安スマホとは？

　「格安スマホ」とは、大手キャリアよりも安くサービスを提供する「仮想移動体通信事業者（MVNO）」（及びそのサービス）のことを指す。これに対して大手キャリア（au、Docomo、SoftBankなど）を「移動体通信事業者（MNO）」と呼ぶ。格安スマホは「格安で携帯回線を提供する業者」であり、「格安でスマホを売っている業者」ではないことを覚えておきたい。

　大手キャリアの販売するスマホはハイスペックなもので約10万円ほどで、スマホ本体に対していくらかの割引が用意されている。利用者が端末代金として実質的に支払う金額は、安いもので2万円程度、高いものでも7万円程度にまで軽減される。そのため、24回分割で月額換算すると約1000円～3000円が相場となる。

　一方、格安スマホと呼ばれるMVNOは端末に対して割引をしてない所が多く、月額換算すると少し高くなる傾向にある。大手キャリアの販売する端末はそもそも金額が少し高めに設定されており、MVNOから端末を購入する際には数万円程度安く購入できることがほとんどだが、実際の支払金額にさほど差がない、ということになる。「スマホ本体の安さ」を求めて乗り換えようとすると、それほどお得感はないだろう。

　MVNOには、大手キャリアの半額程度で同レベルの通信量を確保できる、事業者ごとに特色のあるサービスを展開している、などの特徴がある。代表的なMVNOとして、LINEモバイル、OCNモバイルONE、楽天モバイル、mineo、イオンモバイル、IIJmio、BIGLOBE モバイルなどが挙げられる。