『モバマス』&『デレステ』、“ウサミン”の圧勝に終わった「第七回シンデレラガール総選挙」分析

 アイドルゲームとして高い人気を誇る『アイドルマスター シンデレラガールズ』と『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』内で『第七回シンデレラガール総選挙』が行われ、投票の結果、安部菜々(Cu)が一位に輝いた。

 同イベントはゲーム内においても一年に一度行われる、お祭りのようなもの。mobageのソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』(「モバマス」)内で行われる公式投票イベントの8回目であり、今回の総選挙はスマートフォンアプリゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(以下『デレステ』)との合同で開催された。投票総数1位に輝いたアイドルには“シンデレラガール”の称号が与えられ、後日同名のSRカードがプラチナオーディションガチャに追加されるほか、様々な公式展開で活躍の場が与えられる。第2回以降は、上位にランクインしたアイドルも、公式展開による恩恵を受けられるようになった。

 これまで1位に輝いたのは、十時愛梨(Pa)、神崎蘭子(Co) 、渋谷凛(Co)、塩見周子(Co)、島村卯月(Cu)、高垣楓(Co)の6人。各回ごとに個性豊かなメンバーがトップに立ってきたが、「Cool」属性のアイドルが勝ちすぎている傾向もあり、第七回では「Passion」&「Cute」属性のアイドルを推すプロデューサーによる奮起が噂されていた。

 Passion属性に関しては、前回は本田未央を1位にという動きがかなりあったのだが、惜しくも高垣楓にそれを阻まれてしまった。一方、Cute属性は第6回における全体の票数が少なかったこともあり、今回巻き返すのは難しいのでは……という見方もあった。

 が、蓋を開けてみればCute属性の安部菜々が圧勝。総選挙イベントが終わったあとは、各有志による分析が行われるのが通例となっているが、今回に関してはそれは不要とさえいえた。それは一体なぜなのか? 無論、今年が第“七”回だからである。

 安部菜々というキャラクターは、バラエティ要素も多分に含むキャラクターであるからして、ファンのノリもまた独特なものだ。「ウサミン星から来た永遠の17歳」を自称しているが、時折その実年齢を推測させる発言を忍び込ませて笑いを誘ったり、こっそりと黄色いラインの入った車両に乗り、電車で片道1時間、落花生が名物らしいウサミン星へと帰宅する。そんな面白い一面を見せつつも、要所で垣間見せる苦労人の影に、「俺が支えなくては……」とプロデューサー心が揺さぶられてしまうのだ。

 そんな彼女の名前を冠した第“七”回は、ある種今回だけの祝祭・奇祭のようなものである。「支えなければ」というプロデューサーの熱意に、「ここで勝たせておけば面白い」という他アイドル推しのプロデューサーからの票も加わったことが、今回の大きな勝因といえよう。

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