NintendoLabo「つり」のゲームデザインに見る、“任天堂が持つ最強の武器”

任天堂が持つ最強の武器=アイデア

 マリオの生みの親である宮本茂氏の名言に「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」というものがあるが、NintendoLaboの「つり」がまさにそれを体現したものであるということがお分かりいただけただろうか。

 このアイデアの最もすごい点は「それが全て『楽しさ』を増幅させることに繋がっている」という点だ。操作がシンプルになり遊びやすくなったことで誰でも楽しめるようになり、最小限のコストで最大限の楽しさを生み出すことにも成功している。これぞまさに「アイデアの力」というわけだ。

 もちろん、この「つり」は所詮ミニゲームであり、長く遊び込めるほどのボリュームはない。ただ、NintendoLaboにはこのような「大人目線で見るからこそ気づける目から鱗が落ちるような工夫とアイデア」が本当に沢山ちりばめられている。NintenodLaboは基本的には子供向けの製品ではあるが、実は大人にこそ体験していただきたい学習コンテンツだ。

■『Nintendo Labo』詳細情報
・プレイできるハード:Nintendo Switch
・価格:『バラエティ キット』6,980円(税別)、『ロボット キット』7,980円(税別)
・公式サイト:https://www.nintendo.co.jp/labo/
(c)2018 Nintendo

■ニカイドウレンジ
Twitterでゲームの事を語っていたらいつの間にかゲームライターになっていた人。趣味でゲームの研究をしており、それが高じて専門学校でゲーム作りを教えたり、自身でもゲームを製作したりしている。
Twitter:@R_Nikaido

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