本日発売!『Nintendo Labo』が秘めるポテンシャルを分析
Nintendo switch用ソフト『Nintendo Labo』が本日4月20日に発売された。本作は段ボールや輪ゴム、ヒモといった工作用具とSwich用コントローラー「Joy-Con」を組み合わせて遊ぶ意欲作で、「バラエティキット」と「ロボットキット」の2バリエーションが展開。今年の1月17日に任天堂によってアップされた初公開映像では、「デジタルとアナログの融合」とも言うべきセンセーショナルなゲーム性が、各方面の話題となった。本記事では『Nintendo Labo』の商品情報や遊び方を踏まえつつ、そのポテンシャルの高さについて解説する。
デジタル×アナログが融合した最先端の「おもちゃ箱」
『Nintendo labo』を例えて言い表すなら「おもちゃ箱」だ。ユーザーはソフトをSwitchに入れていきなり遊ぶ!のではなく、まずは商品にソフトと一緒に同梱されている段ボールで「Toy-Con」を工作の時間さながらに組み立てることに。このToy-Conが本作の基本コンセプトである「つくる」「あそぶ」「わかる」の中核を為す存在だ。各パーツははめ込み仕様なので、ハサミやノリを使わずとも作業を進められるし、ソフトを起動すれば3Dモデルで描画された完成図をもとに組み立て方をレクチャーしてくれる。工作に不慣れなユーザー層も遊べるようにという、細かい配慮と言えるだろう。
完成した段ボールパーツとJoy-Conを合体させると晴れてToy-Conは完成となる。通常コントローラーと言えば、モニター上にデジタル表示された対象の操作に使うのが一般的だが、Joy-Conはコントローラー自身がユーザーの直感的な遊び方や新たな発見を促すゲームとなるのだ。
バラエティキットはJoy-Conをバイク・ピアノ・つりざお風に見立てて遊ぶ内容で、おもちゃとしての側面を持ちながらモノの仕組みを理解する手助けにもなる。ロボットキットも同様で、こちらは簡単な歩行テストやアクションゲームを通じて、人型ロボットがどのようにして動作するのかを学べる仕様だ。両バリエーションで値段や切り口は異なるが、『Nintendo Labo』の基本コンセプトである「つくる」「あそぶ」「わかる」のユーザー体験は変わらず提供されるように思う。
教材としての秘めたるポテンシャルが要注目の「toy-Conガレージ」
本作の隠された魅力でもあり、同時に学習教材としてのポテンシャルを秘めるモードが「Toy-Conガレージ」だ。このモードは『Nintendo Labo』側で用意されたコマンドを設定し、ユーザー独自でToy-Conを用いた遊びを発明するというもの。簡単なプログラム機能と考えてもらうと分かりやすいかもしれない。
「画面をタッチする」「ボタンを押す」といった入力コマンドをToy-Conの画面左に配置し、「コントローラーが振動する」「音が鳴る」といった結果を画面右に配置する。こうすることで、ソフトには収録されていない新しい遊び方が生み出されていく。公式サイトのPVではシステム説明に加え、リモコン戦車や輪ゴムギターの作り方が紹介されていたが、柔軟な発想力と創意工夫次第でユニークなToy-Conの発明が可能だろう。