機材キュレーション:アーティスト特別編

ヒップホップシーンを牽引するDJ RYOWが明かす、“使い続けたい機材”

 音楽シーンの最前線にいるアーティストがどんな楽器や機材を使っているのか、気になるリスナーも少なくないだろう。今回は国内各地はもちろん、アジアや北米など海外でのDJプレイも幾度となく経験している「DJ RYOW」に、愛用している機材について話を聞いた。

 20年に及びヒップホップシーンの最前線で活躍してきた彼は、長らく同じ機材にこだわり、使い続けているという。

「ターンテーブルはTechnicsが良くて、ヘッドホンが壊れたら、オーディオテクニカのヘッドホンを買って、針がダメになったら、Shure(シュアー)のN-44Gという針を買って……」

 パナソニック製のターンテーブル「Technics」は2010年に一度生産終了となるも、2014年に復活。今年の『CES 2018』では回転安定性に優れた新モデルを発表するなど、広く愛され続けている。一方、1967年発売にされて以来、ロングセラーモデルとなっている「Shure・N-44G」はM44G用の純正交換針だ。多くのDJに愛されるShure製品の中でも頑丈で、ジャズリスナーにも人気のアイテムだという。

「最近はPCでDJをやるんですけど、パソコンで曲を選んでいるだけで、あとはレコードの時とやり方があまり変わってなくて。手と頭だけあったら良いんじゃねぇか、ぐらいに思ってます(笑)」

 機材やソフトが進化し続けても、音楽を生み出す根幹にあるものは変わらないーーそんな思いを胸に、各地を飛び回ってパフォーマンスを行ってきたというDJ RYOW。さらに、国内のクラブシーンを長年支え続けたDJソフト「Serato SCRATCH LIVE」についても言及する。2015年を持ってサポートが終了した同ソフトに代わる存在となっているのが、「Serato DJ Pro」だ。2018年2月27日には最新版の「Serato DJ Pro 2.0」もリリース。エフェクトやミックスなどの機能が充実しており、初心者からプロまで満足して使用できるソフトだという。

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