仮想通貨で“ペット”を取引して億万長者? 今、熱い視線が注がれる「Bitpet」「crypto kitties」とは

Dappsを取り巻く市場の今後

 数百円分のガチャで運が良ければ数万円から数千万円を稼ぐことができるこうしたDappsゲームは、パチンコ産業が盛況な世界有数のギャンブル大国・日本の体質によく合っている。さらに言えば日本人は、一昔前のネットでも見られたように、アメーバピグやモバゲーなど、本来であれば「無」であるデータ上の装飾品で着飾ることで、高まる競争心と承認欲求を満たすのが好きな性分だ。ただ仮想通貨周りに飛び込むには多少のリテラシーが必要であるため爆発的な普及は難しいかもしれない。今後、さらに仮想通貨への理解が深まり、参入のハードルが下がることになれば本当にこれらのゲームだけで生計を立てる人も増えてくる可能性もありそうだ。

 未だ、国産のDappsゲームは登場していない。それ故、DeNAやサイバーエージェントなどソーシャルゲームのナレッジと開発力が潤沢な国産企業が参入することで、その普及に一気に拍車がかかりそうだ。おそらく日本のデベロッパーも何らかの仕込みを行っているに違いない。大手による開発競争が進むことは、育成や売買などに止まっているゲーム自体の可能性を広げることでもある。先日、GoogleマップのデータがAPIとしてゲーム開発者に公開されたが、それらと組み合わせることでAR×Dappsが生まれる可能性は非常に高い。「Ingressにおけるポータルをゲーム上のトークンで買収しハックする」なんて、今後現れそうな未来のゲームに思いを馳せるだけでもちょっとワクワクしてしまう。もし、そんなDappsゲームに興味があるのなら、まずは猫の売買あたりからはじめてみるのが良さそうだ。

■ げんきくん
Webサービスとテクノロジー、宗教、オカルト、デザインに興味があります。
@genkl_kun

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