葬儀場や墓地をリストアップする問題も… Amazon Alexaが不気味に笑う不具合に「ディストピアな未来」の声

 アメリカでAlexaから突然、不気味な女性の笑い声が聞こえる不具合が発生した。普段のAlexaの声ではなく、甲高い女性の声は「奇妙な笑い声」「魔女のような声」とされ、TheVergeEngadgetなどのメディアが報じている。

 問題はこれだけでなく、近隣の葬儀場や墓地のリストアップをし始めたり、急に笑い出したあとに応答しなくなったというケースも報告されており、「ディストピアな未来が到来してしまった」とTwitterでコメントするユーザーも見られた。

 現在、日本では同じような事例は確認されておらず、編集部でも日本語版Alexaに「Alexa、笑って」と呼びかけて見たところ、「うふふ、あはは」とキャラクター化された声で笑ってくれた。12月に発表されたスキルストアの人気ランキングにも(参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000781.000004612.html)、キャラクターとのトークが楽しめる「ピカチュウトーク」や「豆しば」がランクインしており、AIすらも擬人化して遊んでしまう日本とは、そもそものイメージにも相違があるのかもしれない。

 今回の誤作動の原因について、Amazonの広報担当は「Alexa、laugh(Alexa、笑って)」という簡単なフレーズのコマンドは廃止して「Alexa, can you laugh?(Alexa、笑ってくれませんか?)」に変更。その上で、「Sure, I can laugh(もちろん、笑えますよ)」と答えたのちに笑い出すように変更済とのことだ(Mashable)。AIスピーカーが広まり、ユーザーが与える役割が増えていくなかでは、不具合の報告もさらに出てくる可能性がある。それが深刻なものでなく、簡単な言葉の誤認のような笑えるトピックであることを願いたい。

(文=編集部)

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