ライブ中のスマホ撮影ルール、海外での常識が変化? ケンドリック・ラマーの報道を機に考える
またApple社は2016年にすでに、iPhoneの録画機能を防止する赤外線発信器の特許を取得。まだ実用化はされていないが、ライブ会場に設置すればiPhoneでの録画、録音をすべて阻止することができるそうだ。Yondr社のポーチもAppleの撮影防止の特許取得も数年前の話題ではあるが、今回のケンドリック・ラマーの報道を機に再び脚光を浴びている。
撮影禁止を“マナー”として提示せずに、テクノロジーを用いて阻止しようとする考えが実に海外らしい。スマホでライブを撮影すれば、後からライブを見返すことや、SNSに投稿して口コミ効果を生みだすことができる。しかし肖像権などの法に触れる可能性や、ブートレグ盤を作られてしまうリスク、画面を覗き込むことに集中してしまいライブを100%楽しめない、などの問題点があるように思う。今後もスマホなどのガジェットの撮影機能は進化し、動画のクオリティは上がっていくと同時に、ライブストリーミングなどもより普及していくだろう。これまでライブ撮影に寛容であった海外のアーティストたちが、どのような対策を取っていくのかに注目だ。
■小林一真
1995年生まれの上智国際教養学部学生。インディーエモバンドBearwearのボーカル。たまにライブカメラマン。就職先探し中
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