市ノ瀬加那×南沙良×井上和『GROTESQQQUE-グロテスク-』鼎談 三者三様の視点で語り合う

錦織敦史が監督・脚本・キャラクター原案を手がけ、CloverWorksが制作するオリジナルアニメーション映画『GROTESQQQUE-グロテスク-』。設定も舞台も異なる3つの物語で構成され、市ノ瀬加那は『エリィアンズ』のエリー、南沙良は『夜露死駆★少女』のステラ、井上和は『ノクターン~このグロテスクな夜に~』(以下、『ノクターン』)のアヤメをそれぞれ演じている。3人に、完成した作品を観て感じたそれぞれの物語の魅力やアフレコで印象に残ったエピソードを聞くとともに、声優、俳優、アイドルと異なるフィールドで活動する3人だからこそ見える、お互いの芝居や表現の魅力についてもたっぷりと語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「ちゃんとひとつの映画になっている」
――まず、完成した作品をご覧になって、いかがでしたか?
市ノ瀬加那(以下、市ノ瀬):今までに見たことのないフェチがぎゅっと詰まった作品だなと思いました。最初に映像を観たときは、プレゼントを開ける前のワクワク感が、最初から最後までずっと続いているような印象があって。私が出演した『エリィアンズ』は、宇宙人とポップな雰囲気、レトロな雰囲気が合わさった作品なんですけど、ほかの2作品はまた全然違うんですよね。『夜露死駆★少女』はネオンカラーが印象的で、女の子たちがギャンギャンに個性を出して、生き生きとしている。一方で、『ノクターン』は、ずっとプラネタリウムを見ているような、透き通るような世界観で。どれも違う系統なのに、美しさとグロテスクな部分があって、本当に見応えがありました。
井上和(以下、井上):私は最初に、自分が出演する『ノクターン』の台本を読んだんですけど、ほかの2作品には、想像していたものとはがらりと違う“グロテスク”な世界が広がっていて。絵柄も世界観も違うのに、3作品に通じるものがあるんです。どれも主人公が少女で、生き方に悩みを抱えているようなところがあって、まっすぐに生きていけるキャラクターばかりではない。だからこそ、それぞれにぶつかる壁があるし、作品が伝えたいことも違うんだと思いました。観ているあいだはずっと荒波に揉まれているようなのに、どこか安心感もあるんです。たくさんいるキャラクターの誰かには感情移入ができるといいますか。自分と重ね合わせながら観られる作品だなと思いました。
南沙良(以下、南):交わらないように見える3つの物語が、通して観ると、ちゃんと『GROTESQQQUE-グロテスク-』というひとつの映画になっているのが面白いなと思いました。『エリィアンズ』はポップでかわいらしくて、観ていてすごく楽しい作品なんですけど、そのなかには、自分と異なるものや知らないものに対する恐怖も描かれていて。そのギャップが面白かったです。『ノクターン』も、荒廃した世界のなかに美しさがある。怖さと美しさが同時に存在しているところが、すごく魅力的でした。
市ノ瀬加那が現場で感じた星野源の魅力

――それぞれのアフレコについても聞かせてください。市ノ瀬さんは『エリィアンズ』で、國蔵謙人役の星野源さんと一緒にアフレコをされたそうですね。現場はいかがでしたか?
市ノ瀬:星野さんとはアフレコで初めてお会いしました。歌手や俳優としての星野さんは知っていたので、声優としてはどんなお芝居をされるんだろうと思いながら現場に向かったんですけど、台本を読んだときと、実際に星野さんのお芝居を聞いたときでは、謙人さんの印象がまた違っていて。星野さんの優しいお人柄が、すごくにじみ出ていたんです。

――実際に星野さんのお芝居を受けて、エリーを演じるうえでも何か変化はありましたか?
市ノ瀬:エリーは宇宙人で、人間を簡単に倒せてしまうくらいの強さを持っているキャラクターなんですけど、たぶん、人を完全に信頼できないまま生きてきたんだと思うんです。でも、星野さんが演じる謙人さんの声を初めて聞いた瞬間、不思議と「この人なら信用できるかも」と感じました。『エリィアンズ』は“友達”もひとつのテーマになっているんですけど、エリーが謙人さんと友達になりたいと思う気持ちを、現場ですごく強く感じることができました。
南沙良、憧れの声優陣との共演に「心臓が出そう(笑)」

――南さんが出演された『夜露死駆★少女』には、第一線で活躍されている声優の方々が大勢参加されています。
南:普段のお芝居ではあまり緊張することはないんですけど、今回はすごくめちゃめちゃ緊張しました。もともとアニメがすごく好きで、よく観ているので、「一緒に収録させていただけるんだ」と思ったら、心臓が出そうでした(笑)。

――実際に同じ現場に立って、刺激を受けたこともありましたか?
南:もう、受けまくりでした。普段から作品を観て「すごいな」と思っているんですけど、実際に目の前でお芝居をされているのを見ると、声優さんって本当にすごいなと。俳優は目線や表情、見た目も含めて、全身全部を使って表現できるじゃないですか。でも、声だけで表現するのはすごく難しいんだなと、改めて感じました。




















