チ・チャンウクはやはりロマンスが似合う 『メリーベリーラブ』で光る“貴公子”の人間味

とはいえ、チ・チャンウクの魅力はロマンスだけにとどまらない。『THE K2~キミだけを守りたい~』では、元傭兵のキム・ジェハを演じ、激しいアクションと繊細なロマンスを両立。近年はさらに役柄の幅を広げ、『最悪の悪』では麻薬組織に潜入する刑事パク・ジュンモを、『江南Bサイド』では裏社会に生きるユン・ギルホを荒々しく演じた。とりわけ『最悪の悪』での変貌は鮮烈だった。正義と悪の境界が曖昧になっていくジュンモが、血に染まった顔を見せたとき、これまで見たことのないチ・チャンウクに出会えたようで、思わず胸が高鳴った。
『スキャンダル』ソン・イェジン×チ・チャンウクによる“極上の心理戦” 眼差しで語る愛欲
Netflixで全8話が配信中の韓国ドラマ『スキャンダル』。配信前から、ソン・イェジン、チ・チャンウク、ナナという豪華キャストの…また、9月にNetflixで配信が始まった『スキャンダル』では、朝鮮時代を舞台に、恋を駆け引きの道具とする男チョ・ウォンを演じている。話題となった大胆な官能シーンもさることながら、華やかな色気の陰に潜むウォンの悲哀を、何気ない表情の変化で浮かび上がらせる繊細な芝居が印象に残った。
作品ごとにこれまでのイメージを塗り替えてきたチ・チャンウク。その挑戦に何度も驚かされてきただけに、『メリーベリーラブ』への期待も大きい。
そして第1話。早くも見入ってしまったのが、島へ渡る船のチケットをめぐるじゃんけん対決だ。互いに一歩も譲らず、真剣な顔で勝負するユビンと夏凛。仕事では自信に満ちた振る舞いを見せていたユビンが、夏凛を相手にムキになる。スマートに振る舞っていたはずの男が、思いどおりにならない相手を前に余裕をなくしていく。その表情がなんともおかしい。
そんなユビンの姿に、チ・チャンウクのロマンスならではの魅力を思い出した。「キス職人」とも呼ばれるほど甘いラブシーンを得意としながら、どこか人間くささがにじみ出る。非の打ちどころがないように見えて、決して格好いいだけでは終わらない。そんな彼のロマンスを、また見たかったのだ。

同時に胸が躍ったのが、今田美桜とのテンポのいい掛け合いだ。夏凛も負けじと応戦し、初対面の二人とは思えないほど、やり取りに勢いがある。韓国では、俳優同士の相性のよさや、二人が一緒にいることで生まれる魅力を「ケミ」と呼ぶ。英語の「ケミストリー」に由来する言葉だ。ユビンと夏凛の掛け合いを見ていると、まさにこの言葉が浮かんでくる。
二階堂ふみとチェ・ジョンヒョプが共演した『Eye Love You』(TBS系)から2年以上。Netflixシリーズ『匿名の恋人たちや『キンパとおにぎり~恋するふたりは似ていてちがう~』(テレ東系)など、配信・民放を問わず、日韓の俳優が共演するロマンス作品は増えている。言葉も文化も異なる二人が、どんな表情を交わし、どんなテンポで会話を重ね、距離を縮めていくのか。その空気感も、こうした作品を楽しむ醍醐味のひとつだ。

「アジアの貴公子」。この呼び名に納得した視聴者も、物語が進むにつれて、そのイメージだけでは収まりきらない彼の魅力に、きっと引き込まれていくはずだ。意地を張り合っていたユビンと夏凛が、いつしか恋に落ちるとき、チ・チャンウクはどんな表情を見せるのだろう。その新たな顔に出会える瞬間が、今から待ち遠しい。
■放送情報
『メリーベリーラブ』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
ディズニープラスにて配信
出演:チ・チャンウク、今田美桜、ナム・ユンス、久間田琳加ほか
監督:キム・スジョン、ノ・ヨンソプ
脚本:イ・ジェユン
エグゼクティブ・プロデューサー:イ・サンファ
プロデューサー:パク・チェウン、イ・スジ、キム・クンシル
チーフプロデューサー:江成真二
スタジオセンター:池田健司、能勢荘志、久保真一郎、岩見怜音
メインテーマ:SEKAI NO OWARI 「Supermarket」(Capitol Records / ユニバーサル ミュージック)
制作:CJ ENM Japan、日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/merryberrylove/
公式X(旧Twitter):https://x.com/mbl_ntv





















