チ・チャンウクはやはりロマンスが似合う 『メリーベリーラブ』で光る“貴公子”の人間味

『メリーベリーラブ』チ・チャンウクの魅力

 広がる苺畑に倒れ込む白浜夏凛(今田美桜)。その体を、イ・ユビン(チ・チャンウク)が抱きとめる。

 ロマンティックコメディならではの、どこか見覚えのあるシチュエーション。けれど、そこにいるのがチ・チャンウクとなれば、韓国ドラマファンの期待はおのずと高まる。数々のロマンス作品で恋に落ちる瞬間を演じてきた彼が、今度は日本の苺畑で恋をするのだ。

 10月7日に放送を開始した『メリーベリーラブ』(日本テレビ系)は、日本の小さな島を舞台にしたロマンティックコメディ。韓国で空間プランナーとして成功を収めながら、ある事件をきっかけにキャリアも財産も失ったイ・ユビンが、父の遺産を求めて日本の茶呂島へとやってくる。そこで出会うのが、苺栽培に情熱を注ぐ白浜夏凛だ。最悪の出会いを果たした二人が、島での暮らしを通じて少しずつ距離を縮めていく姿を描く。

 本作は、日本テレビと、『愛の不時着』『涙の女王』など数々のヒット作を生み出してきた韓国のCJ ENMが、初の共同プロジェクトとしてタッグを組んだ作品である。チ・チャンウクが日本のドラマで主演を務めると聞き、制作が発表されたときから期待に胸を弾ませていた。そして、夏凛を抱きとめるユビンの姿を目にした瞬間、「ああ、これだ」と、懐かしい場所に帰ってきたような安心感を覚えた。やはり、チ・チャンウクのロマンスには特別なときめきがある。

 本作で初めて彼を知った視聴者は、どんな印象を抱いただろうか。「アジアの貴公子」と称される端正な容姿に、ロマンスを得意とする俳優。けれど、そのイメージだけで彼を語るのは、あまりにも惜しい。

 2008年に俳優として本格デビューしたチ・チャンウクは、2010年、帯ドラマ『笑ってトンヘ』の主演に抜擢、一躍注目を集めた。その後、『奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜』(2013年)や『ヒーラー〜最高の恋人〜』(2014年)などで人気を確立。2017年には、新海誠監督のアニメーション映画『君の名は。』の韓国語吹き替え版で、主人公・立花瀧の声を担当した。特に正体を隠してヒロインに近づく青年を演じた『ヒーラー〜最高の恋人〜』以降は、端正な容姿とロマンスシーンで見せる甘い眼差しが多くの視聴者を魅了し、韓国のみならずアジア各国で支持を広げている。

 その華やかさは、『メリーベリーラブ』でも健在だ。車で颯爽と現れ、建物の前で写真を撮ろうとしている女性にさりげなく声をかけ、撮影を手伝う。自身がプロデュースしたイベント会場では、商品の配置ひとつにも妥協しないこだわりを見せる。時折コミカルな表情をのぞかせながらも、ふとした瞬間に漂う洗練された雰囲気は、やはり目を引く。初めてチ・チャンウクを見た視聴者も、「アジアの貴公子」という呼び名に納得したのではないだろうか。

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