志尊淳、西島秀俊主演『存在のすべてを』出演へ 謎の“天才写実画家”で“沈黙の被害者”役に
2027年2月5日に公開される西島秀俊主演映画『存在のすべてを』の追加キャストとして、志尊淳の出演が発表された。
本作は、「『本の雑誌』が選ぶ2023年度ベスト10」にて第1位を獲得し、2024年本屋大賞にノミネート、さらに第9回渡辺淳一文学賞を受賞した塩田武士による同名小説を映画化するミステリー。共同企画と製作を東映とテレビ朝日が手がけ、『64‐ロクヨン‐』『護られなかった者たちへ』などの瀬々敬久が監督を務めた。
1991年に発生し、未解決のまま時効を迎えた前代未聞の“二児同時誘拐事件”。一方の児童は無事発見され、もう一方の児童は行方が掴めないまま3年が経ったある日突然、祖父母宅に姿を現す。しかし、その3年間については固く口を閉ざし続ける。事件から30年後、新聞記者の門田次郎(西島秀俊)は、旧知の刑事の死をきっかけに事件の真相を追うことに。空白の3年に隠された“真実”とは。
“二児同時誘拐事件”当時、警察担当の新聞記者だった主人公・門田次郎役で主演を務めるのは、『ドライブ・マイ・カー』などの西島。瀬々監督と西島は1998年に公開された『冷血の罠』以来、27年ぶりのタッグとなる。また、未解決事件の被害者だった少年の同級生である若き画廊のオーナーとして広瀬すずが共演。さらに、仲村トオル、斎藤工、青柳翔、光石研、永島敏行、奥田瑛二らが出演する。
志尊が演じるのは、物語の核心を握る内藤亮。彗星のごとく美術界に現れた謎の写実画家であり、圧倒的な画力を持つ天才だが、実は彼こそが30年前に起きた未解決の「二児同時誘拐事件」の被害者だった。4歳のとき、何者かに誘拐された亮は3年後、無事に祖父母の元に戻ってくる。しかし消息不明だった“空白の3年間”について、彼は何も語らないまま生きてきた。
未解決事件の真相を握る沈黙の被害者という影の部分をまといつつ、現代写実画家としての技術的な説得力も求められる役どころ。さらに、広瀬演じる同級生との心を通わせる高校生役も演じ分ける。
「監督に食らいついていくという熱量」を持ちつつ、初めての瀬々監督作品に臨んだ志尊。画家を演じるにあたり志尊は、この映画への絵画の提供、監修を担当している現代写実画家・大畑稔浩のもとで写実の技法を学んだ。「初挑戦した写実画は、テクニックはもちろん、それ以上に本作のテーマにも通じる『写実画を通じて何を表現するか』を、役として咀嚼していきました。非常に奥深い世界ですが、役に説得力を持たせるためひたすら練習し、必死にもがきました」 と、技術と、その先にある美術家としての覚悟まで意識しつつ練習したと明かす。
また、寡黙な高校時代と、写実画家として活動する36歳に扮したことについて、「演じる上では、月日を経た変化や描かれない空白の期間をどう構築するかを悩み抜きました」「特に『沈黙』を体現する高校時代については、立ち姿やふとした仕草、独特の間合いなど、言葉に頼らない表現を徹底的に追求し、目に見えない空気感を作り上げました」と掘り下げた役作りについて語っている。
あわせて公開されたソロカットには、自然光の注ぐ室内で、腰かけている亮の後ろにイーゼルとキャンバスが見える様子が切り取られている。
志尊淳(内藤 亮役)コメント
以前から拝見していた瀬々監督の作品に参加できる喜びを胸に、自分にできることを追求して臨みました。情に厚く、現場の先頭を走る監督に食らいついていくぞ、という熱量を持てるのは瀬々組ならではの魅力です。初挑戦した写実画は、テクニックはもちろん、それ以上に本作のテーマにも通じる「写実画を通じて何を表現するか」を、役として咀嚼していきました。非常に奥深い世界ですが、役に説得力を持たせるためひたすら練習し、必死にもがきました。演じる上では、月日を経た変化や描かれない空白の期間をどう構築するかを悩み抜きました。特に『沈黙』を体現する高校時代については、立ち姿やふとした仕草、独特の間合いなど、言葉に頼らない表現を徹底的に追求し、目に見えない空気感を作り上げました。見る人や着眼点によって、捉え方が大きく変わる作品だと思います。是非劇場でこの世界を体感してください。
■公開情報
『存在のすべてを』
2027年2月5日(水)全国公開
出演:西島秀俊、広瀬すず、仲村トオル、斎藤工、青柳翔、光石研、永島敏行、奥田瑛二、志尊淳
監督:瀬々敬久
原作:塩田武士『存在のすべてを』(朝日新聞出版刊)
配給:東映
©2027「存在のすべてを」製作委員会 ©塩田武士/朝日新聞出版
公式サイト:https://sonzai-movie.com/