水野美樹、『風、薫る』美津役を演じ終えて 2人の娘には「力を合わせてたくましく生きて」
NHK連続テレビ小説『風、薫る』より、一ノ瀬美津を演じる水野美樹のインタビューコメントが公開された。
朝ドラ第114作目となる本作は、明治時代の医療看護の世界を舞台に、トレインドナースを目指す2人の女性の成長を描くバディドラマ。
水野が演じる一ノ瀬美津は、那須にあった小藩の旧藩主の一族として生まれた女性。農家となり明治を迎えても気位の高さを失わず、いざという時には自らなぎなたを振るう豪胆さを持ちながら、新しい物好きな一面もあわせ持つ。夫・信右衛門をコレラで亡くした後、上京してりんたちと暮らし始め、当初は娘たちが良家に嫁ぐことを幸せと信じていたが、「ナースとして働きたい」というりんの覚悟を認めて背中を押し、自らも瑞穂屋で働くようになる。
水野は役作りについて、「ひとつひとつの所作を指導の先生に教わることで、キャラクターを作っていったので、喜怒哀楽を表現したい部分も所作の縛りのなかで演じることで美津という人に近づく。自分の生理とは異なる芝居の表現や感情の放出の仕方をするということは、今回が初めての経験でした」と明かした。
りんと直美には「この時代に、男性に頼らず女だけで生き抜くってすごいことだと思いますので。最後まで2人らしく生きる姿を見せてもらいたいなと願っています」とエールを送った。
水野美紀(一ノ瀬美津役)コメント
一ノ瀬美津のキャラクター作りについて
美津は武家の女性なので、最初のキャラクター造形は所作指導の先生に学んだことが多かったです。手の置き方や食べ方、姿勢、風呂敷の包み方など、所作や礼儀を小さいころから指導されて出来上がっている人間なんですよね。
口も大きく開けてはいけない。キリッと結んで、笑うときも袖で隠して笑う。ひとつひとつの所作を指導の先生に教わることで、キャラクターを作っていったので、喜怒哀楽を表現したい部分も所作の縛りのなかで演じることで美津という人に近づく。自分の生理とは異なる芝居の表現や感情の放出の仕方をするということは、今回が初めての経験でした。
一年近くの撮影で美津を演じ終えて
こうやって長いこと携わると時間の流れを感じますね。りんが成長して孫までできて、さらに直美が家にやってきて、直美がまた赤ちゃんを産んでという……。安も子どもを産みましたしね。脈々と時代が変わって命が受け継がれていく感覚。そんな実感を持ちながら演じさせていただきました。
東京パートになり思ったことは、美津はもともと好奇心旺盛で対応力のある人だったのだろうということ。時代の流れや価値観の変化などを察知する能力も高く、目の前のことを受け入れ柔軟に対応していける人。
旦那さんが生きているときは旦那さんが“姫君扱い”をしてくれるので、そういられるようにしたいと思っていたでしょうし、もしかしたら、旦那さんの思いを汲んでいたのかもしれないですよね。
子供たちに幸せになって欲しいし、育て上げるのが生きがいということは芯としてあると思います。そのなかで自分の娘・りんが新しい時代に自分とはまったく別の人生を歩もうとしていることを受け入れる許容量もあった。
多分美津が現代に生まれていたら、たくましく働きながら子供を育てるいいお母さんになれる人なんじゃないかと感じましたね。
私も美津と同様で好奇心旺盛だし、適応力がある方だと思うので、同調する部分も多く、楽しく演じさせていただきました。
これからのりんと直美に送るエール
現代でも通じるような、女性だけで家を切り盛りしていく生活になってきているので、これからも続くなら2人で力を合わせてたくましく生きていってほしいなと思います。この時代に、男性に頼らず女だけで生き抜くってすごいことだと思いますので。最後まで2人らしく生きる姿を見せてもらいたいなと願っています。もちろんいいお相手がいればそれはそれで迷わず進んでほしいです。
■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:見上愛、上坂樹里
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春、橋本万葉ほか
写真提供=NHK