『ちいかわ』謎に満ちた世界設定を考察 『人魚の島のひみつ』島二郎は“友好型”?
公開1カ月で興行収入100億円を突破し、大ブームを巻き起こしている『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』。同作をきっかけとして『ちいかわ』に興味を持ち始めたという人も多いのではないだろうか。
そこで本稿では、原作者のナガノが作り上げてきた唯一無二の世界観についてあらためて紹介。映画の内容にも関わる設定を取り上げ、解説していきたい。
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) April 23, 2022
ちいかわ💫アニメ火金 公式Xより
まず、ちいかわをはじめとする“ちいかわ族”の食生活に注目しよう。作中世界には食料の「湧きドコロ」というものが存在していて、お味噌汁の川が流れていたり、蕎麦とめんつゆが湧いてきたり、その辺にある木に出汁(だし)サーバーやソフトクリームメーカーが生えてきたりと、奇想天外な光景が広がっている。
さらにモモンガ絡みのエピソードでは、地面に埋まった炊飯器からご飯が出てくる「無限白米湧きドコロ」なども登場。時折、「湧きドコロ」が枯れてしまうこともあるようだが、森に行けば自生した木の実などを食べられるため、最低限“食うに困らない”生活を送っているようだ。
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) February 10, 2021
ちいかわ💫アニメ火金 公式Xより
一見ユートピア的な設定に見えるものの、作中の描写から「ちいかわ族の死と引き換えに湧きドコロが発生するのではないか」というダークな裏設定を考察するファンも少なくない。
また、ちいかわたちは必要最低限の暮らしには満足せず、もっと豊かな生活を手に入れるために働こうとする。そこで登場するのが、現代社会さながらのリアリティをもった労働描写だ。
ちいかわ族の多くは基本的に日雇い労働に従事していて、「草むしり」や「討伐」、「シール貼り」、「交通整理」など、さまざまな職種が存在。“夜勤”などの勤務形態もあり、夜勤明けにショボショボとした顔になったちいかわとハチワレの姿が描かれたこともある。
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) January 9, 2021
ちいかわ💫アニメ火金 公式Xより
また資格を得ることで報酬がアップする仕組みとなっており、ちいかわたちはより上位の「草むしり検定」に合格するため、試験勉強に打ち込むのだった。
なお報酬の内容は具体的に描かれていないものの、お金のような概念があるらしく、ちいかわが貯金したり、ハチワレが報酬を貯めて高価なカメラを買ったりするところが描写されている。
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) July 15, 2020
ちいかわ💫アニメ火金 公式Xより
さらに生活の格差らしきものもあり、一軒家に住むちいかわに対して、ハチワレは質素な洞窟暮らしを送っている。ハチワレは初めてちいかわの家を訪れた際に「お金貯めるの……大変だったでしょ?」と尋ねているため、住宅が高価な買い物であることは現実と変わらないようだ。とはいえちいかわは貯金を貯めたわけではなく、懸賞に当たって家を手に入れたという。