5歳の少女の左手はなぜ“悪魔の手”と呼ばれたのか 『左利きの少女』本編映像公開
ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開中の映画『左利きの少女』の本編映像が公開された。
本作は、『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカーが共同脚本・編集・製作を務め、長年ベイカーをプロデューサーとして支えてきた台湾出身のツォウ・シーチンによる単独監督デビュー作。第98回アカデミー賞国際長編映画賞の台湾代表に選出され、同賞の最終候補15作品にリストインしたほか、第26回東京フィルメックスでは観客賞を、第20回ローマ国際映画祭では最高賞を受賞した。
台北、夜市・麺屋台。5歳のイージン(ニーナ・イエ)は、借金を背負ったシングルマザーのシューフェン(ジャネル・ツァイ)とハイティーンの姉イーアン(マー・シーユエン)と共に生活を立て直すべく田舎町から舞い戻る。ある日、昔気質の祖父に利き手である左手を“悪魔の手”とそしられ、罪悪感を抱きはじめたイージン。その悪魔の手は図らずも、家族それぞれがひた隠しにする“罪”をあぶり出していく。
公開された本編映像は、祖父から「左手を使うな、左手は悪魔の手だ」と強く叱責されたイージンが、その左手で盗みを繰り返していたことが発覚し、店主から姉のイーアンに一報が入る場面から始まる。妹のイージンに“悪魔の手”のいきさつを聞いたイーアンは祖父母の家へと向かい、「左利きは普通。悪魔の手なんかないって言って」と強く求める。そしてイージンに「悪魔の手なんか存在しない、これはあんたの手なの」と言って聞かせる場面が切り取られている。
ツォウ・シーチン監督は「無意識の習慣の中には間違っていることも多い。今回は、そうした偏りが今の時代にはそぐわなくなってきていることを描きたかった。今は誰しもが働きに出て、女性も、母親たちもお金を稼ぐ。自分自身の伝統を築いていくべきだと思う」と語っている。
■公開情報
『左利きの少女』
全国公開中
出演:ニーナ・イエ、マー・シーユエン、ジャネル・ツァイ
監督:ツォウ・シーチン
脚本:ツォウ・シーチン、ショーン・ベイカー
製作・編集:ショーン・ベイカー
提供:スターキャット
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
2025年/台・仏・米・英/中国語/5.1ch/スコープ/108分/原題:左撇子女孩/英題:Left-Handed Girl/日本語字幕:神部明世/映倫区分:G
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