『さよならノワール』鶴田真由が強気な政治家の“脆さ”を好演 小池栄子が引き出した本音

 フジテレビ系ドラマ『さよならノワール』第8話では、西池袋署・犯罪被害者支援室の夏海(小池栄子)と絵梨子(北香那)が、傷害事件の被害者となった元衆議院議員・滝本祐子(鶴田真由)の支援にあたる。

 講演会を終えた祐子は、何者かに刃物で手を切られた。2年前、自身の秘書と反社会勢力との関係を週刊誌に報じられ、議員を辞職した祐子。政界復帰を目指す現在は「当選すれば反社の撲滅を必ず実行する」と訴えており、今回の事件も暴力団・祥仁會による報復ではないかと疑われていた。

 夏海と絵梨子が自宅を訪ねると、ちょうど秘書の畑中(長谷川朝晴)が出ていくところだった。祐子が今回の事件での不手際を理由に解雇したのだという。家族も家政婦もおらず、唯一そばにいた秘書まで自ら遠ざけてしまう祐子。「あなたたちみたいな人に私の心身のケアができるとは思えないけど」と、夏海たちにも最初から容赦がない。

 料理にアイロンがけ、手紙の代筆。被害者支援員を秘書や家政婦のように扱う祐子には、さすがの絵梨子も辟易する。なかでも強烈なのは、「心が貧しいから人に期待するのよ。さもしさの証」という言葉だ。誰かに期待しなければ、裏切られることもない。祐子の高圧的な態度は単なる傲慢さというより、自分以外を信用しないことで身を守ってきた人のようにも見えてくる。

 そんな祐子に講演会の依頼が舞い込む。政界復帰へのチャンスと飛びつくが、犯人はいまだ捕まっていない。中谷(味方良介)と鴨居(岡山天音)が辞退を勧めても、聞く耳を持たない。絵梨子が「無茶苦茶ですよね」とこぼす一方で、夏海はそこまで強く振る舞う祐子にも何か理由があるのではないかと考えていた。

 実際、祐子は祥仁會と無関係ではなかった。不二から電話を受けた祐子は、自分を襲ったのは彼らではないかと探りを入れながら、「もうあなた方に頼るつもりはない」と言い切る。つまり、以前は祐子自身が祥仁會を頼っていたということだ。

 講演会当日、会場に解雇した畑中と祥仁會の組員がいることを知らされた祐子の様子は一変する。震える手を抑えながら、「殺されるかもしれない」と夏海たちに漏らす。それまで人に弱みを見せず、何を言われても強気な態度を崩さなかった祐子が、初めて恐怖を口にした瞬間だった。

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