『ラストノート』“葵”内田有紀&“澄晴”寺西拓人が恋人に 女たちの“嫉妬の炎”も激化
ついに想いが通じ合った葵(内田有紀)と澄晴(寺西拓人)。『ラストノート』(フジテレビ系)第7話では、2人が希望を胸に未来へと歩み出す一方で、その背後に、澄晴を諦めきれない女たちの嫉妬の炎が迫っていた。
一度は自分の気持ちに蓋をしたものの、澄晴への思いを抑えきれなかった葵。2人は求め合うようにキスを交わし、澄晴は葵を強く抱きしめた。だが、すぐに付き合おうという話にはならない。その前に、2人はそれぞれ向き合うべき相手がいるからだ。
前回、優子(坂井真紀)から本音をぶつけられた葵は、彼女が働くスナックへ。調香師の夢を諦め、どん底だったときに一番近くで支えてくれた優子への感謝と、それでも手放せない澄晴への思いを正直に伝える。
優子は怒るでもなく、静かに葵の言葉を聞いていた。自分が望んでも手に入らなかったものを、いとも簡単に手にしていくように見える葵への羨望と劣等感が溢れ出した優子。だが、長年支え合ってきた葵を大切に思う気持ちまで失ったわけではない。さまざまな感情が入り混じり、「わかった」としか答えることしかできないところに葛藤が見える。澄晴に執着するあまり自分を見失いかけていた優子だが、その瞬間だけは、かつての彼女が戻ってきたように見えた。
一方、澄晴は改めて莉奈(桜井日奈子)に「好きな人ができたから別れてほしい」と伝える。莉奈も優子と同様に、「わかった」としか返すことができない。澄晴の表情があまりに真剣だから。今まで自分といても、どこか人生を諦めているように見えた澄晴が、葵の隣では心から幸せそうに笑っている姿も目撃した。納得はできなくても、受け入れるほかなかったのだ。
葵への友情と嫉妬の間で揺れる優子と、澄晴の気持ちがもう自分には向いていないことを悟った莉奈。同じ「わかった」という短い一言に、それぞれの複雑な思いが滲んでいて、思わず切なくなった。
向き合うべき相手と対峙し、けじめをつけた葵と澄晴は晴れて交際をスタートさせる。大人になると、改まって言葉にはせず、何となくの雰囲気で恋人同士になることも多いけれど、2人は違った。澄晴が「俺と付き合ってください」と告白し、葵が「はい」と答える。その初々しさは、見ているこちらまで恥ずかしくなってしまうほどだ。20歳もの年齢差を不思議と感じさせないのは、内田の軽やかでチャーミングな佇まいと、寺西の穏やかで落ち着いた空気感もあるけれど、何より2人の間に築かれた信頼関係が、葵と澄晴をナチュラルかつ対等な恋人同士に見せているのだろう。
また驚くべきは、澄晴の葵に対する献身ぶりだ。そうめん流しや縁側でスイカを食べるなど、夏の醍醐味を詰め込んだデートを企画し、葵にとって苦い記憶と結びついていた季節を楽しい思い出で少しずつ塗り替えようとする澄晴。葵が花の香りを取り戻したことがわかるや否や、花屋で「全部買いましょう」と言い出す。孤独な女性につけ込み、高額な絵画を買わせていた澄晴はどこへやら。案外、惚れた相手にはとことん尽くしたいタイプなのかもしれない。
葵もそんな澄晴に何かを返したかった。「澄晴くんにも取り戻してほしい、諦めたもの」と言い、「私にできることがあれば、協力するから」と伝える葵。ラストで、澄晴はかつて通っていた絵画教室を訪れる。葵もまた花の香りを取り戻したことで、再び調香師の夢に挑戦できるかも知れない。互いの存在が、諦めていた人生をもう一度歩き出す原動力となっていくのだろう。