向井理主演『MR -医薬情報担当者-』今秋放送 久坂部羊の医療小説をWOWOWでドラマ化

 医師・作家の久坂部羊による小説『MR』が、向井理主演でWOWOWでドラマ化。『連続ドラマW MR -医薬情報担当者-』として今秋より放送・配信される。

 本作は、医師や薬剤師などの医療従事者を訪問し、医療用医薬品の情報を提供・収集して適正使用を推進する製薬会社の営業職・MR(Medical Representative)を主人公に、医療現場と製薬業界の裏側、そして命に向き合う人々の葛藤を描く社会派医療ドラマ。一つの薬を巡って、製薬会社、大学病院、医師、学会、ガイドライン選定など多くの組織や関係者が関わる医療業界のリアルを映し出しながら、営業競争や医療倫理の間で葛藤する人々の姿を描き出す。

 主人公の紀尾中正樹は、準大手製薬会社「天保薬品」の東京支店第三営業所所長であり、MRとして自社の画期的な二型糖尿病の新薬「パンセル」が「診療ガイドライン」の第一選択(A判定)に決定されることを目標に奔走している。しかし、外資のライバル社「タウロス」のMR・鮫島淳からの苛烈な妨害工作によって、評価の高かった「パンセル」はセミナーでのコンプライアンス違反に問われてしまう。さらに、紀尾中自身が患者に薦めた天保薬品のがん治療薬「ノベルマ」が副作用で死者を出していることが分かり、天保薬品は薬害訴訟の危機を迎え、社内の分断も生まれていく。

 主演を務める向井が演じるのは、患者、医師、製薬会社の狭間で揺れ動きながら、“患者ファースト”という信念を貫こうとするMR・紀尾中正樹。自社の新薬のために奔走する中、外資系ライバル企業による妨害や不正疑惑など、巨大な医療ビジネスの渦に巻き込まれ、自身の過去と向き合いながら社内とも対立していくことになる。

 久坂部作品のWOWOWでの映像化は、医療ミスをテーマにした『ドラマW 第三のミス~まず石を投げよ~』(2009年)、終末期医療における安楽死の是非を扱った『連続ドラマW 神の手』(2019年)に続き3作目となる。脚本は『ハヤブサ消防団』『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』の香坂隆史、監督は『スキャンダルイブ』『キャスター』に続き、映画『殺人の門』の公開が控える金井紘が務める。金井にとってはWOWOWドラマ初監督作となる。

 あわせて、主演の向井、原作者の久坂、金井監督からコメントも到着した。

向井理(紀尾中正樹役)コメント

本作のオファーを受けた際のお気持ち

非常にデリケートな題材だと思いました。MRという職業はあまり世間に知られていないかもしれませんが、私の大学時代の同期の多くがMRに就いていました。だからこそ、その重要性や職業上の秘匿性は理解しているつもりです。大学時代の経験が少しでも生きればなと、少し運命めいたものを感じました。

脚本を読まれた際のご感想

ドラマチックな部分や感情的な部分、話の展開などとてもスピード感がありました。
ただ、やはり薬害問題などセンシティブなことが多いので、演じる上でも細心の注意が必要と思いました。

役作りで心がけたことや、撮影を終えての感想・撮影現場の印象

あまり感情を表に出さず、淡々と目の前の仕事に取り組む人のイメージと、過去の出来事に向き合う際の少しのギャップを意識しました。プライベートなシーンがほとんどなく、何を考えているのかわかりづらい。でもMRという職業に対する内なる情熱は人一倍あるキャラクターだと思います。
現場は、シリアスな作品とは裏腹に、笑いの絶えない現場でした。監督も久し振りに仕事をする方でしたし、撮影初期からコミュニケーションが取れる現場でした。

視聴者へメッセージ

難しい専門用語や展開もありますが、今どういう状況なのか。それが伝わるお芝居を心がけたつもりです。あまり馴染みのない職業かもしれませんが、MRがいることで多くの命が救われていることも事実です。医療を影で支える新たな医療モノを、是非ご覧ください。

久坂部羊(原作者)コメント

『MR』がWOWOWでドラマ化されることについて

小説「MR」は製薬業界の光と影を描いた作品で、自分としては珍しくドラマチックなプロットになっていると思います。広告収入の関係で民放ではドラマ化が難しいとされていたので、WOWOWさんで実現していただき、嬉しく存じます(「第三のミス」「神の手」に続いて3作目ですね。感謝です)。

主演の向井理についての印象や期待したいポイント

主役の紀尾中は、正義感が強く、機転も利き、忍耐強くて部下思いという設定です。配役が向井理さんと聞き、そして大学で遺伝子工学を学ばれていたと知って、まさにピッタリだと思いました。朝ドラ「ゲゲゲの女房」で、私が敬愛する水木しげるさん役をされたときから大注目していたので、縁を感じ、とても嬉しいです。

視聴者へメッセージ

MR=製薬業界の営業マンは、自分で患者さんに薬を売ることができず、また、病気が治ってしまうと薬が売れないなどのジレンマを抱えています。自社の薬より他社の薬のほうがよく効く場合も同様です。そんな中で患者さんのためを思い、医者の横暴にも耐えて奮闘するMRたちの姿を知ってもらえればうれしいです。

金井紘(監督)コメント

本作をWOWOWでドラマ化するにあたっての意気込み

医療ドラマは数多くあれど、これまで大きく扱われることのなかった「MR」という職業。
原作を拝読した際、医療現場の水面下で奮闘、葛藤するその姿に強い尊敬の念を抱きました。
「MR」の仕事が多くの人に伝わり、そしてまた純粋にエンタメとして楽しんで頂ける作品にできたらなと思います。

主演の向井理についての印象

耳馴染みのない膨大な医薬品のセリフを完璧にこなす向井さんに、スタッフ、キャスト一同圧倒されていました。裏での準備にかなりのカロリーを要したはずですが、そんな様子は一切現場に見せないその佇まいは、冷静で知的、そして常に患者ファーストな主人公・紀尾中そのものでした。

視聴者へメッセージ

単なるお仕事ドラマではなく、それぞれの正義や信念、思惑が絡み合うヒューマンドラマとなっています。
「薬」という私たちの身近にあるものの先で、何が起きているのか。
地上波では触れられない医療業界の闇にも切り込む、WOWOWらしい硬派なサスペンスドラマとなっています。
楽しんで頂けたら嬉しいです。

■放送情報
『連続ドラマW MR -医薬情報担当者-』
WOWOWにて、今秋放送・配信スタート(全5話)
※第1話無料放送
出演:向井理ほか
原作:久坂部羊『MR』(幻冬舎文庫刊)
脚本:香坂隆史
監督:金井紘
音楽:jizue
プロデューサー:小髙史織、遠藤光貴
協力プロデューサー:角田正子
製作:WOWOW、ザ・ワークス
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/mr/

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