顔も知らない母親の知られざる“秘密” ヨン・サンホ監督『顔 -かお-』予告編公開

 8月28日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開されるヨン・サンホ監督作『顔 -かお-』の予告編が公開された。

 本作は、『新感染 ファイナル・エクスプレス』で知られるヨン・サンホ監督が、2018年に発表した自身初のグラフィックノベルを映画化したサスペンスミステリー。第50回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門でワールドプレミア上映され、青龍賞では作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞など10部門にノミネートされた。

 物語は、韓国随一の篆刻家として名を馳せたイム・ヨンギュと、その息子ドンファンを軸に展開する。40年前に消息不明となった母親チョン・ヨンヒの遺体が発見されたという知らせを受け、ドキュメンタリー番組のプロデューサーの提案で調査を開始したドンファンは、行く先々でヨンヒが“醜い顔”をしていたとの証言を聞き、衝撃を受ける。やがてドンファンがたどり着いたヨンヒの死をめぐる真実とは。

 主人公ドンファンと、その父親ヨンギュを演じるのは、共にヨン・サンホ監督の過去作品に出演してきたパク・ジョンミンとクォン・ヘヒョ。『ただ悪より救いたまえ』『密輸 1970』などに出演するパク・ジョンミンは、本作で第62回百想芸術大賞最優秀演技賞を受賞。1970年代の回想シーンに登場する若き日のヨンギュとその息子を、1人2役で演じた。謎めいたヨンヒに扮するのは、ヨン・サンホ監督のNetflix映画『啓示』に出演したシン・ヒョンビン。物語のキーパーソンでありながら“顔”が覆い隠された異色のキャラクターを演じている。

映画『顔 -かお-』本予告

 公開された予告編では、顔も知らない母親の知られざる“秘密”が明らかに。盲目の老人イム・ヨンギュ(クォン・ヘヒョ)は、韓国随一と称される篆刻家。先天性の視覚障害というハンデを乗り越え、ただならぬ美へのこだわりを具現化してきたヨンギュの功績は幾度となくマスコミに報じられ、韓国における“生きる奇跡”と賞賛されてきた。たったひとりの肉親である息子のドンファン(パク・ジョンミン)は、芸術家としても父としても心から尊敬し、篆刻工房を営む父の事業を支えてきた。ある日、ドンファンのもとに警察から一本の電話が。父から“家出した”と聞かされていたドンファンの母親、チョン・ヨンヒが白骨化した遺体で発見されたのだ。ドンファンは顔さえ知らずに生き別れた母親の素性とその最期を突き止めるため、生前の彼女を知る人々の証言に触れていく。ところが彼らが口を揃えて言うのは、ヨンヒは「顔が醜かった」「あの化け物が私の人生を狂わせた」と蔑まれていた過去が次々と明らかになり、母親の謎めいた過去と、さらに尊敬していた父親の知ることのなかった顔が。それは真実なのか、それとも虚像なのか。そして、その先に待ち受けるラストシーンは「最も罪深く、醜いのは誰なのか?」という問いを観客に突きつける。

■公開情報
『顔 -かお-』
8月28日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
出演:パク・ジョンミン、クォン・ヘヒョ、シン・ヒョンビン、イム・ソンジェ、ハン・ジヒョン
監督、脚本:ヨン・サンホ
提供:ツイン、Hulu
配給:ツイン
2025年/韓国/韓国語/103分/シネスコ/5.1ch/英題:The Ugly/字幕翻訳:朴澤蓉子
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