『田鎖ブラザーズ』飯尾和樹、新井順子Pのオファーに迷いなし 「面白いけれど嫌な物語」

 TBS系で放送中の金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』に出演している飯尾和樹(ずん)のインタビューコメントが公開された。

 本作は、2010年4月27日の殺人事件時効廃止のわずか2日前に両親殺害事件の時効を迎えてしまった兄弟が、法では裁けない犯人を自らの手で裁くべく警察官となり、事件の真相を追い続ける完全オリジナルのクライムサスペンス。映画『ラストマイル』やTBSドラマ『アンナチュラル』『MIU404』『最愛』などで知られる新井順子がプロデューサーを務める。

 飯尾が演じるのは謎のノンフィクション作家・津田雄二。

 飯尾はオファーを受けた当時を振り返り、「『アンナチュラル』(TBS系)でご一緒していた新井さんからのお話だったので、出演に迷いはなかった」と明かす。どんな役なのかと楽しみにしていた一方で、実際に提示された津田というキャラクターは「なかなか悲しい人生を送る人物」だったという。

 新井プロデューサーの作品への参加は今回で4作目。飯尾は新井プロデューサーの人柄について、「とても話しやすくて気さくな方。あれだけ仕事ができるのに、とっつきやすい」と信頼を寄せる。演じる津田について新井プロデューサーから「悲しい人です」と伝えられ、その言葉を軸に人物像を膨らませていった。

 脚本については、「本当に面白いなと思ったんですけど、同時に嫌な話だなとも感じました」と率直な感想を口にする。主人公の兄弟については、「もし自分が同じ立場だったら、どうしてそうなったのか、誰がやったのかを、自分の手で突き止めたいと思う」と、その選択に理解を示す。

 一方で、「当時は時効というものがあったと考えると、いろいろと思うところはありますよね」と時代背景にも思いを巡らせ、「だからこそ、ああいう思いに至るのも無理はないのかなとも思いました」と語る。さらに、「あの年齢だったら、追求できる立場を目指すこともできますし、そういう選択に至る気持ちも分かる気がします」と重ねた。

 役づくりに関しては、津田が置かれている状況を意識したという。しかし、津田がある出来事から逃げるシーンで、リハーサルで思わず勢いよく動いてしまい、その様子を見ていたマネージャーから「もう少し人物の状態を意識したほうがいいですよ」と指摘を受けてハッとしたという。「リハーサルで気づけて良かった」と話す。津田という人物が歩む人生を理解するにあたり「自分が経験したことのない状況だからこそ、想像するしかなかった」と語る。

 岡田と染谷の印象については「もっと話をしてみたかったと思うくらい、柔らかい雰囲気を持っている」と振り返る。そんな2人の芝居について、目を閉じていても情景が浮かぶほどのリアリティだったという。「とてもリアルで、どんな顔をしているのかなと画が浮かぶんですよね。切なさや歯がゆさがあって、すごいなと思いました」と感嘆。「ラジオドラマのようにやりとりを聞いていたのですが、それだけでも面白かったです」と、その演技力に引き込まれた様子を明かす。

 一方で、「(カメラが)回っていない時は柔らかい人たちなのに、そこからあの演技になるのでびっくりしました。いつ切り替えたんだろうと思いながら見ていました」と、そのギャップにも驚かされたという。

 さらに、辛島ふみ役の仙道敦子についても、「直前までニコニコと話しているのに、本番になると役になっていて、本当に役者さんはすごいなと」と感心しきり。「仙道さんの切ない表情に引き込まれて、自分も自然と役に入れた」と振り返る。

 そうした撮影現場について、「切ない物語ではあるんですけど、撮影現場は明るいんです」と印象を明かし、「そうじゃないと気持ちが張りつめてしまうから」と、物語のトーンとは対照的な現場の空気感を明かした。

 撮影の裏側で印象に残っているというのが、特殊メイク。これまで長時間のスタンバイを経験することが少なかった飯尾にとって、1時間ほどかけて施されるメイクは新鮮な体験だったという。「メイクさんは明るいのに、こんな悲惨な顔を作るんだなと(笑)」と振り返る。

 完成した姿を観たときには、「こういう人生にならないように頑張ろうと思いました」と語るほど、外傷がリアルに再現されていた。「この姿で外に出る時は、顔をちょっと隠しながら(笑)」と明かした。

 津田という人物については、「きっと人生の分岐点となるチャンスが何度かあったはず」とし、「反面教師として見てほしい」と呼びかける。「面白いけれど嫌な物語」と作品の魅力にも触れながら、「いろいろな立場の人が出てきます。自分だったらどうするんだろうと思いながら見ていただけたら」と視聴者へメッセージを送った。

■放送情報
金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:岡田将生、染谷将太、中条あやみ、井川遥、宮近海斗、岸谷五朗、山中崇、仙道敦子、和田正人、飯尾和樹(ずん)、長江英和
脚本:渡辺啓
音楽:富貴晴美
主題歌:森山直太朗「愛々」(ユニバーサル ミュージック)
演出:山本剛義、坂上卓哉、川口結
プロデュース:新井順子
撮影監督:宗賢次郎
編成:高柳健人、吉藤芽衣
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/TAGUSARI_bros/
公式X(旧Twitter):@tagusari_tbs
公式Instagram:tagusari_tbs
公式TikTok:@tagusari_tbs

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