坂口健太郎主演『私はあなたを知らない、』に堀田真由、倉田瑛茉、滝藤賢一ら出演 特報映像も

 坂口健太郎主演映画『私はあなたを知らない、』の追加キャストとして、堀田真由、倉田瑛茉、滝藤賢一、原田美枝子らの出演が決定。あわせて特報映像が公開された。

 『湯を沸かすほどの熱い愛』や『浅田家!』で知られる中野量太監督が10年ぶりの完全オリジナル脚本で描く本作は、人を愛するということ、そして人を赦すということをテーマにしたヒューマンサスペンス。フランスのPyramide Productionsとの共同製作となり、すでにフランスでの配給も決定している。

 主演の坂口は、ただ粛々と働き、自分の中で決めたルーティンだけで生活をし、たった一人のその環境を寂しいとも感じずに生きてきた、天涯孤独の西山夕平を演じる。そんな夕平が職場で出会ったシングルマザー紗月の娘・朝子役で早瀬憩が初のヒロイン役を務める。

 新たに出演が発表された堀田が演じるのは、夕平が職場で出会い、心を寄せるシングルマザー・東浜紗月。坂口とはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)、『CODEー願いの代償』(読売テレビ・日本テレビ系)に続き3度目の共演となる。堀田は「10年前、映画館で『湯を沸かすほどの熱い愛』を観た時から、中野量太監督の作品に出演することが一つの夢でした」と熱い思いを語った。

 朝子の幼少期を演じるのは、『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)の倉田。腕を振って走るシーンのために「お休みの日はお姉ちゃんたちと公園で走る練習をしました」と役作りに奮闘した様子を明かした。

 滝藤が演じるのは、罪を犯した夕平の弁護を担当し、事件当時の様子を朝子に伝える役目を果たす弁護士・町村善一。中野監督の劇場長編デビュー作『チチを撮りに』にも出演していた滝藤は13年ぶりとなる中野とのタッグに「あの頃と変わらず現場の中野さんは激熱でした(笑) 求めるハードルが非常に高く、明確で、妥協がない」とコメントを寄せた。

 そして、娘の交際相手としての夕平を訝る紗月の母・東浜道代を演じるのは、『リブート』(TBS系)の原田。「みんな愛情は深かったのに、伝えるのが不器用なひとたち」と語る本作では、娘・紗月との不仲を修復できず、突然紹介された夕平にも不信感を抱いたまま事件が起き、残された孫・朝子を一人で育てることになる役どころに挑んだ。

 さらに、稲垣来泉、和田光沙、片山友希、畦田ひとみ、田牧そら、渡辺真起子、足立智充、黒田大輔の出演も発表された。

映画『私はあなたを知らない、』特報映像

 あわせて公開された特報映像には、夕平(坂口健太郎)の「このサボテン、花が咲くんだって」と幼い朝子と2人でサボテンを眺めながら優しく語りかける穏やかな表情、紗月(倉田瑛茉)と朝子(堀田真由)とともに食卓を囲むぎこちない様子、遊園地で朝子と楽しむ様子、自転車の後部座席で眠ってしまった朝子を優しく抱き上げる姿、そして階段から倒れていく女性の姿などが映し出される。「覚えてる? お母さんが亡くなる前の半年間だけ、父親のような人がいたことを」。死を目前にした祖母から告げられたその人は“母を殺した男”だった。しかし、成長した朝子(早瀬憩)の記憶の中に夕平は存在しなかった。当時の事件を知った朝子は記憶を呼び戻すかのように、過去の事件について調べ始め、そして遂には刑務所へ出向き、面会室のガラス越しに聞く。「私のこと、あなたは覚えてますか?」。13年ぶりに会ったその男は微笑んだようにも見える表情で、「私はあなたを知らない」と答えた。手をつないで歩く夕平と朝子の後ろ姿が印象的なラストシーンのその先に何が起きたのか。

 また、夕平が黄色い風船を持った幼い朝子を優しく抱きかかえながら歩く温かみのある場面写真も公開された。

 なお、本作の公開日は8月28日に決定した。

コメント

堀田真由(東浜紗月役)

10年前、映画館で『湯を沸かすほどの熱い愛』を観た時から、中野量太監督の作品に出演することが一つの夢でした。
この度、ご一緒させていただけたこと。そして、監督自身の手で大切にされてきた物語の一部になれたことは本当に幸せな経験でした。
監督は、発する言葉一つ一つを心から湧き上がる感情まで丁寧に掬い上げてくださる方で、私にとって、演じることを改めて見直す大切なタイミングとなる作品になりました。
撮影期間中は、紗月という人物を演じることに迷いもあり、分からなさを抱えていました。託していただいた彼女の人生をうまく表現したいという思いが強まるほど、複雑で苦しい気持ちになることもありました。しかし、それは一人で乗り越えるものではなく、話し合いを重ねながら日々、監督への信頼を胸に歩む時間でもありました。
完成した作品からは、初めて台本を読んだ時の感覚とは全く違う感情が湧き上がり、登場人物全ての気持ちがゆっくりと理解できるように感じられました。人生の儚さに触れつつ、それでも光に手を伸ばす強さを持つ温かな愛を、私自身も受け取ることができました。
決して人ごとではなく、他の誰かの人生と静かに響き合う瞬間が、観てくださる方にも届きますように。

倉田瑛茉(東浜朝子(幼少期)役)

東浜朝子役の倉田瑛茉です。早瀬憩さんが演じる朝子の幼少期を演じました。
はじめに監督さんから「朝子は元気な子だよ」と教えてもらったので、とにかく楽しくお芝居しようと思いました。
難しかったシーンは、腕を振って上手に走らないといけないシーンです。
私は「ペンギンさん走りだね」ってママによく言われるので、上手に走れるように、お休みの日はお姉ちゃんたちと公園で走る練習をしました。
楽しかったシーンは、3 人で川の字になって眠ったシーンです。
カットがかかっている間、夕平役の坂口さんやお母さん役の堀田さんにたくさん遊んでもらったのがとても楽しくて、本番で寝ていなくちゃいけなかったのですが、思い出して思わずニヤニヤしてしまいました。
監督さんにたくさん教えてもらっていろんな表情にも挑戦したので、ぜひそこにも注目して見てほしいです!

滝藤賢一(町村善一役)

中野量太監督と初めて出会ったのは
新藤兼人監督の戦争体験を語ったドキュメンタリー・ドラマ『丘に上がった軍艦』でした。サードの助監督をされていたと記憶しております。明るく穏やかな中野さんと現場でお話しするのはとても楽しかったです。あれから 20 年。ご自身の作品を丁寧に大切に紡いでいく
中野さんのご活躍が嬉しく、いつも新作を拝見する度に、またご一緒できたらいいなぁ、なんて勝手に片思いしておりました。『琥珀色のキラキラ』『チチを撮りに』以来13年振り、3本目になります。あの頃と変わらず現場の中野さんは激熱でした(笑) 求めるハードルが非常に高く、明確で、妥協がない。何度も何度もトライさせていただき、坂口さん、早瀬さんはじめ、共演者、スタッフの皆様に助けられながらシーンを経験していったように思います。台本を初めて読んだ時、これは難しい題材だなぁと感じましたが、中野監督らしい愛おしい作品になったと私は思います。是非多くの方に観ていただけたら嬉しいです。

原田美枝子(東浜道代役)

紗月のお母さんを演じました。ちゃんと自立させようと、厳しく娘を育てたけれど、親子の関係はあまり良くなかったようです。
その娘を殺されて、孫の朝子を育てることになって、その苦労は、並大抵ではなかったでしょう。
みんな愛情は深かったのに、伝えるのが不器用なひとたち。
でも、お母さんが、この映画のラストシーンを見ることができたなら、それまで背負ってきた重荷を、そっと降ろすことができるでしょう。と、思いました。

■公開情報
『私はあなたを知らない、』
8月28日(金)新宿ピカデリー他全国公開
出演:坂口健太郎、早瀬憩、堀田真由、倉田瑛茉、稲垣来泉、和田光沙、片山友希、畦田ひとみ、田牧そら、渡辺真起子、足立智充、黒田大輔、滝藤賢一、原田美枝子
原案・脚本・監督:中野量太
音楽:世武裕子
製作総指揮:藤本款
プロデューサー:深瀬和美、若林雄介
製作:「私はあなたを知らない、」製作委員会
共同製作:Pyramide Productions
制作プロダクション:パイプライン
製作幹事・配給:クロックワークス
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会
2026年/日本・フランス/カラー/シネマスコープ/5.1ch/126 分/G
©IDKYPs./Pyramide Productions
公式サイト:watashiramovie.com
公式X(旧Twitter):@watashiramovie

関連記事