宮野真守は『逆賊の幕臣』でどのような存在感を示すか 『らんまん』の熱演から高まる期待

 2027年に放送されるNHK大河ドラマ『逆賊の幕臣』に、宮野真守が出演することが4月24日に発表された。宮野にとっては大河ドラマ初出演。連続テレビ小説『らんまん』(2023年度前期)、『大奥』Season2(2023年)に続く、NHKドラマでの抜擢となった。

宮野真守&芝大輔、『逆賊の幕臣』で大河ドラマ初出演 青木崇高、高橋光臣、荒川良々も

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 宮野が演じるのは、主演を務める松坂桃李が演じる小栗忠順とともに新政府軍への徹底抗戦を主張する武断派の滝川具挙。小栗家の屋敷の真隣に住んでいた幼なじみでもある滝川だけに、物語の早い段階から登場して、小栗と肩を並べて成長していく主要なキャラクターとなるはずだ。

 宮野は「私の演じる滝川具挙は小栗忠順の幼なじみで、若輩の頃から意見を交わし合い、性質の違いから時にぶつかり合い、幕臣としてのなんたるかを追求していきます。小栗に対しても物語に対しても刺激を与えられる存在であれるよう、誠心誠意臨んでいきたいと思います」とコメントを残している。小栗とは同じ旗本として、2人で若い頃から切磋琢磨して幕府を支える人物となっていく存在。物語を序盤から牽引する滝川を演じる宮野にかかる期待は大きいはずだ。

『らんまん』宮野真守の迫力ある演技に脱帽 万太郎はタキの金言と共に前に進むしかない

集会条例違反で警察に捕まってしまった万太郎(神木隆之介)。「自由」を求めるものがこの時代、どのようにしてその志を踏み躙られてきた…

 これまで放送されてきた映像作品でもゲスト出演するたび、大きな爪痕を残してきた宮野。そのなかでも朝ドラ『らんまん』で演じた早川逸馬は、彼の俳優人生を代表するキャラクターとなっている。政治結社「声明社」のリーダーで、自由民権運動を指揮した逸馬は、集会で出会った主人公の万太郎(神木隆之介)と意気投合。その後、万太郎の上京を後押しする中濱万次郎(宇崎竜童)に引き合わせるなど、彼に自由の思想を植え付けた恩人ともいえる人物だった。

 何よりも闊達な逸馬を演じる宮野が生き生きと輝いたのが、集会で行われた圧巻の演説シーンだ。力強いがなり声で民衆を鼓舞し、地面を轟かせるような迫力を見せる逸馬の姿は、宮野の真骨頂である自由自在な表情の変化によって、よりカリスマ性に磨きがかかって映し出される。豪快な身振り手振りを用いた演説も、ミュージカルで培った身体表現が存分に活かされており、逸馬が聴衆に向けて放つ一つひとつの言葉に説得力を持たせていた。

 自由の精神を万太郎の心に宿した逸馬だったが、演説会に駆けつけた警察の手によって、万太郎ともども捕らえられてしまう。そのとき逸馬は不運にも巻き添えを喰らってしまった万太郎だけでも逃がすために、わざと彼を汚い言葉で罵り、仲間の一員ではないことを証明しようとする。観ているこちら側にまで緊張感が伝わってくるほど、宮野の表情は鬼気迫るものだった。

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 万太郎との別れを惜しむように歌われた「民権かぞへ歌」の歌声が響くなか、悲痛な表情で見送る彼の姿が心苦しくもありながら、その覚悟は胸に迫るものがあった。自らを犠牲にした逸馬の決死の策だっただけに、第119話で再登場した際は、物語を見守っていた視聴者から大きな喝采を浴びる。

 本作で脚本を務めた長田育恵は、あのあと逸馬がどうなったかという反響の声の大きさを鑑みて、彼が生存して再登場するシーンを描くことを決めたという。あらためて、宮野が逸馬を魅力的に演じたことも、当初の想定を超えるほど愛されるキャラクターになった理由のひとつといえるだろう。

 『らんまん』では主人公の恩人として並び立った宮野が、今度は主人公とともに幕臣として成り上がっていく。『逆賊の幕臣』で演じる滝川は、若かりし頃はムードメーカーだったこともあり、宮野のパブリックイメージと合致する点も多い。声優としての活躍はもちろん、アーティストやミュージカル俳優としても舞台に立つ宮野が、大河ドラマではどのような存在感を示してくれるのか。非常に楽しみなキャスティングであることは間違いない。

■放送情報
『逆賊の幕臣』
NHK総合ほかにて、2027年1月放送開始
出演:松坂桃李、大沢たかお、青木崇高、高橋光臣、宮野真守、芝大輔、荒川良々ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:勝田夏子、深川貴志
プロデューサー:大越大士、南野彩子、藤原敬久(展開・プロモーション)
演出:西村武五郎、末永創、川上剛、田中諭ほか
公式サイト:https://www.nhk.jp/g/blog/p9fp_zpgrr6q/
公式X(旧Twitter):@nhk_taiga2027
公式Instagram:@nhk_taiga2027

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