興収で読む北米映画トレンド

『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』北米&世界で大ヒット、史上初の記録を樹立

 今週、もうひとつの注目作は、第3位に初登場した『The Drama(原題)』。A24製作、ゼンデイヤ&ロバート・パティンソン主演のダークロマンティックコメディで、週末3日間で1438万ドルを記録した。A24作品としては『マテリアリスト 結婚の条件』を超えるスタートで、ゼンデイヤ作品では『チャレンジャーズ』(2024年)に迫る滑り出しだ。

The Drama | Official Trailer HD | A24

 本作は、ゼンデイヤ演じる書店員と、パティンソン演じる美術館ディレクターが、結婚式の1週間前に“秘密の告白”によって関係の危機にさらされる物語。監督・脚本は『ドリーム・シナリオ』(2023年)のクリストファー・ボルグリが務めた。

 題材やキャスティングもあいまって本作は若い映画ファンの注目を集め、北米では観客の8割を35歳未満が占めて、『マリオ』とは異なる存在感を示した。製作費2800万ドルに対し、世界興収は2623万ドルと、オリジナル脚本の大人映画としては期待以上のスタートだ。Rotten Tomatoesでは批評家77%・観客80%、CinemaScoreは「B」評価。日本公開情報が待たれる。

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

 大ヒット中の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は首位を譲り、今週は第2位。週末興収は3065万ドルと、『マリオ』に押されながらも前週比マイナス43.3%にとどまった。北米興収は2億ドル、世界興収は4億ドルとともに大台を突破している。

 ディズニー&ピクサー『私がビーバーになる時』は第4位で、週末興収は580万ドル。前週比マイナス52.3%となったが、『マリオ』とターゲットが完全に重なること、すでに公開5週目を迎えていることを鑑みればまだまだ健闘中といえる。北米興収は1億4962万ドル、世界興収は3億3220万ドル。とりわけ日本でのヒットぶりが海外メディアでも注目されている。

『私がビーバーになる時』©︎2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 北米映画市場全体の週末興収は1億9640万ドル。『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は大ヒットスタートとなったが、『マインクラフト/ザ・ムービー』が同じくロケットスタートを記録した前年同週に比べるとマイナス3%となった。ただし、年間興収は現時点で20億ドルを突破しており、前年比およそ25%増。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』や『私がビーバーになる時』、『Scream 7(原題)』などがヒットするかたわら、多様な作品に観客が集まっていることを示唆している。

 今後はマイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』や『プラダを着た悪魔2』、さらに『モータルコンバット/ネクストラウンド』や『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』といった話題作が待機中。にわかに盛り上がっている“映画館の春”から、来たるサマーシーズンにうまくバトンをつなぎたい。

北米映画興行ランキング(4月3日~4月5日)

1.『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』(初登場)
1億3094万ドル/4252館/累計1億9005万ドル/1週/ユニバーサル

2.『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(↓前週1位)
3065万ドル(-43.3%)/3907館(-170館)/累計2億1718万ドル/3週/Amazon・MGM

3.『The Drama(原題)』(初登場)
1438万ドル/3087館/累計1438万ドル/1週/A24

4.『私がビーバーになる時』(↓前週2位)
580万ドル(-52.3%)/3290館(-360館)/累計1億4962万ドル/5週/ディズニー

5.『Reminders of Him(原題)』(↓前週4位)
220万ドル(-53.2%)/2361館(-820館)/累計4535万ドル/4週/ユニバーサル

6.『A Great Awakening(原題)』(初登場)
211万ドル/1289館/累計211万ドル/1週/Roadside Attractions

7.『ゼイ・ウィル・キル・ユー』(↓前週3位)
193万ドル(-61.2%)/2778館/累計875万ドル/2週/ワーナー

8.『Dhurandhar: The Revenge(原題)』(↓前週5位)
182万ドル(-60.5%)/464館(-523館)/累計2606万ドル/3週/Moviegoers Entertainment

9.『Ready or Not 2: Here I Come(原題)』(↓前週6位)
180万ドル(-56.4%)/2050館(-940館)/累計2017万ドル/3週/サーチライト・ピクチャーズ

10.『Undertone(原題)』(↓前週9位)
107万ドル(-35%)/370館(-1482館)/累計1953万ドル/4週/A24

(※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2026年4月6日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)

参照
https://www.boxofficemojo.com/weekend/2026W13/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/super-mario-galaxy-box-office-massive-opening-1236555878/
https://variety.com/2026/film/box-office/super-mario-galaxy-movie-global-box-office-project-hail-mary-1236708790/
https://variety.com/2026/film/box-office/super-mario-galaxy-movie-box-office-the-drama-impresses-1236708742/
https://deadline.com/2026/04/box-office-super-mario-galaxy-movie-1236771415/
https://deadline.com/2026/04/box-office-super-mario-galaxy-movie-global-1236772345/
https://deadline.com/2026/04/indie-film-box-office-a-great-awakening-history-faith-based-1236772903/

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