見上愛×上坂樹里、『風、薫る』出演の喜びを明かす 「一つ一つのシーンを大切にして全力で」

 3月30日に放送がスタートしたNHK連続テレビ小説『風、薫る』より、主人公・一ノ瀬りんを演じる見上愛と、もうひとりの主人公・大家直美を演じる上坂樹里のコメントが公開された。

 朝ドラ第114作目となる本作は、明治時代の医療看護の世界を舞台に、トレインドナースを目指す2人の女性の成長を描くバディドラマ。栃木県那須地域の山すその町で、元家老の家に長女として生まれ、細やかではあるが不自由のない暮らしに幸せを感じていたりんは、いざという時に潔く思い切った行動力がある女性。一方の直美は、生後まもなく親に捨てられキリスト教の牧師に育てられた。教会を転々としてきたため「家族」と呼べる存在はおらず、信じられるのは自分の力と運のみ。目的のためには多少のうそやズルをもいとわない柔軟さとしたたかさを持っている。

 見上は本作に出演することについて、「“朝ドラ”は、学校や仕事に行く前や朝の準備をするせわしない合間に毎日15分のドラマを見て『私も一日がんばろう!』と背中を押してくれるような存在なのではないかと感じていました。そんなドラマに出演することができるのはとてもうれしいことだと思っています」と喜びを語り、「人の人生を長く濃く描いていくことになるので明るいお話ばかりではないですが、そんな中に少しでも生きる希望や一日をがんばるきっかけみたいなものがあって、それを毎朝見てくださる皆さんにお届けすることができたらいいなと思っています」と意気込みを語った。

 さらに自身が演じるりんについては、「生まれは武家の娘なので芯が強くまっすぐに伸び伸びと育ってきた子で、とても素直な喜怒哀楽の感情を持っています」と分析。クランクインまでに8カ月間の準備期間があったといい、「所作や書道や長刀などのさまざまなお稽古をしました。それらの積み重ねの中で少しずつりんというキャラクターができてきたように思います」と役作りの裏側を明かした。

 一方の上坂は、主人公としての朝ドラ出演が「俳優として一番の夢」だったといい、「主人公に決まったと聞いたとき最初は理解ができないくらい驚きましたし、『こんな幸せなことがあっていいのだろうか……』と思いました」と当時の心境を回顧。「オーディションでの手応えは一切感じませんでした。正解が分からず進んでいくなかであまりにも緊張してしまってうまくいかず、最終オーディションが終わった後はすごく悔しくて」と不安だったオーディションを振り返りつつ、後日演出担当から「お芝居がナチュラルでうちに秘めた強さが今回の役とリンクしていた」と告げられたことを明かし、「本当にうれしい言葉でした」と喜びを語った。

 また、自身が演じる直美については「人間味あふれる女性」と表現。「小さいころに親から捨てられ教会で育ったので、生きることにとても貪欲で生きるためならプライドを捨ててなんでもする覚悟で過ごしている強い子です」とその人物像を語り、「人と接するときに正直になれない不器用さや、かわいらしい優しさもあり、いろんな顔を持っているところが魅力的だと思っています」と役の魅力をアピールした。

コメント

見上愛(一ノ瀬りん役)

“朝ドラ”は、学校や仕事に行く前や朝の準備をするせわしない合間に毎日15分のドラマを見て「私も一日がんばろう!」と背中を押してくれるような存在なのではないかと感じていました。
そんなドラマに出演することができるのはとてもうれしいことだと思っています。
半年間もの期間、月曜から金曜まで毎日放送しているドラマなんて日本では他にないですもんね。人の人生を長く濃く描いていくことになるので明るいお話ばかりではないですが、そんな中に少しでも生きる希望や一日をがんばるきっかけみたいなものがあって、それを毎朝見てくださる皆さんにお届けすることができたらいいなと思っています。
放送が近づくにつれ緊張感はだいぶ高まりましたし、どんな映像になっているのか楽しみな気持ちと緊張でいっぱいになりました。

りんは、生まれは武家の娘なので芯が強くまっすぐに伸び伸びと育ってきた子で、とても素直な喜怒哀楽の感情を持っています。マイペースではありますが心根が優しく、人のことを常に考えて生きている女性なので、困っている人に手を差し伸べられなかったという出来事が、りんが看護婦を目指す重要なきっかけになっています。
クランクインするまでに8か月の期間があったので所作や書道や長刀などのさまざまなお稽古をしました。それらの積み重ねの中で少しずつりんというキャラクターができてきたように思いますし、実際にお芝居をするなかでは、そのときの環境やお芝居相手の方から感じるものを繊細に受け取りながら演じるようにしています。
脚本が示しているりんというキャラクターをスタッフの皆さんと歩みよりながら、丁寧に少しずつ作っていけたらと日々撮影しています。

上坂樹里(大家直美役)

私は主人公として“朝ドラ”に出演することを俳優として一番の夢だと言い続けていたので、主人公に決まったと聞いたとき最初は理解ができないくらい驚きましたし、「こんな幸せなことがあっていいのだろうか・・・・・・」と思いました。
ただ、オーディションでの手応えは一切感じませんでした。正解が分からず進んでいくなかであまりにも緊張してしまってうまくいかず、最終オーディションが終わった後はすごく悔しくて。
いつもはそんなことをマネージャーさんに言わないのですが「悔しかったです」とおもわず伝えてしまいました。
それが、驚くことに主人公に決めていただき、後日演出の方とお話ししたときに「お芝居がナチュラルでうちに秘めた強さが今回の役とリンクしていた」と言っていただけたんです。
自分ではダメダメだと思っていた演技を評価していただいたとわかり、本当にうれしい言葉でした。

直美は人間味あふれる女性です。小さいころに親から捨てられ教会で育ったので、生きることにとても貪欲で生きるためならプライドを捨ててなんでもする覚悟で過ごしている強い子です。
人と接するときに正直になれない不器用さや、かわいらしい優しさもあり、いろんな顔を持っているところが魅力的だと思っています。
自分とかけ離れている役ではあるので、今でも怒りや強さの表情をどうすればいいかが難しく迷うこともありますが、すぐに演出の方とお話をさせていただける環境があるので本当にありがたいです。
そして、迷って考える時間もすごく楽しくて、一つ一つのシーンを大切にして全力でお芝居できたらと思っています。
今は当たり前にある看護という職業がなかった時代に、その道を切り開いた大家直美という役と長い期間を二人三脚で生活できることは幸せなことだと思いますので、今後の自分にどんな変化が起きるのかとても楽しみにしています。

■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、3月30日(月)放送開始
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:見上愛、上坂樹里
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春、橋本万葉ほか
写真提供=NHK

関連記事