『未来のムスコ』が志田未来に送った最大の賛辞 新たな才能・天野優に渡されたバトン

 人生に行き詰まったアラサー女子・未来(志田未来)のもとに、“未来の息子”だと名乗る5歳の少年・颯太(天野優)が現れる場面から始まった『未来のムスコ』(TBS系)。

 約1万分の1の確率で発生する希少な四葉のクローバーは、見つけた人に幸運や良縁をもたらすとされている。思えば、颯太にとっての四葉のクローバーだったのかもしれない。夢も恋も仕事も上手くいかず、「こんな大人になるはずじゃなかったのに」と打ちひしがれていた彼女に「だんない」というおまじないの言葉をかけた颯太。その言葉を頼りに一歩ずつ進んだ未来で、待っていたのはかけがえのない幸せだった。

※以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

 『未来のムスコ』最終話は、颯太が未来に帰って5年以上が経った2032年から幕を開ける。未来は学生時代からの夢を見事に叶え、俳優として活躍していた。未来の夫となった将生(塩野瑛久)は演出家として大成し、保育園や児童館の子どもたちに紙芝居を読み聞かせるボランティアもしている。優太(小瀧望)が、未来の親友・沙織(西野七瀬)と結ばれたのは意外だ。沙織は仕事で全国各地を飛び回っているため、優太は少し寂しそうだが、それでも幸せオーラが溢れている。

 将生が座長を務めていた劇団「アルバトロス」は解散してしまったが、団員もそれぞれの道で頑張っていた。真(兵頭巧海)は家業と並行して、脚本家の仕事も続けているようで、こちらまで嬉しくなる。

 「想像通りじゃなくても悪くない」とは、一度離れた舞台の世界に戻り、未来と共演することになった桜子(藤原さくら)の言葉だ。かつて彼女に「自分の未来、見えてる?」と聞かれたとき、未来は目の前のことに精一杯で、先のことなんて何も見えなかった。一方で未来を見据え、具体的な計画を立てたとしても、その通りに進むとは限らない。特に出産は自分の意思だけではどうしようもなくて、どんなに子どもを強く望んでも叶わないことがある。

 2031年1月13日に生まれるはずだった颯太は、未来と将生のもとに現れなかった。5年以上が経った今もママとしての愛情が残っている未来は桜子のように「想像通りじゃなくても悪くない」とは思えず、颯太が子ども用のカメラで撮った写真に涙を流す。運命的な出会いを果たしたのは、そんなときだった。紙芝居の読み聞かせに、高齢の男性がベビーカーで連れてきた男の子。誕生日は2031年1月13日で、手首に星のように並んだ5つのホクロが。未来が名前を呼ぶと膝の上にちょこんと座ったその子は、会いたくてたまらなかった颯太だった。

 颯太の生みの親は、颯太が未来に帰る少し前に喧嘩を仲裁して仲直りさせたあのカップル。互いを「みーちゃん」「まーくん」と呼び合い、生まれてきた子どもに恩人である颯太の名前をつけた両親はすでに他界しており、妻の父である新井(中村シユン)が一人で颯太を育てていた。当初はその成長を近くで見守るだけでも十分だと思っていた未来と将生だが、高齢ゆえに先行きが不安な新井から頼まれ、颯太を養子として迎えることになる。しかし、これで話はこれで終わりではなかった。

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