イ・イギョン、初の日本ドラマ出演で得たもの 中村倫也は「本当に頼れる“ヒョン”です!」

 金曜ドラマ『DREAM STAGE』(TBS系)が後半戦に突入している。本作は、世界を席巻するK-POP業界を舞台に、かつて問題を起こして業界を追放された天才音楽プロデューサー・吾妻潤(中村倫也)と、弱小芸能事務所に所属する落ちこぼれ練習生「NAZE」が、世代や国籍を越えて共に夢を目指す熱い絆を描いた「K-POP版“スポ根”ドラマ」だ。

 本作において、大手音楽事務所「Bouquet Music」の代表であり、世界的音楽プロデューサーのチェ・ギヨンを演じているのが、韓国の実力派俳優イ・イギョン。日本でも大ヒットを記録した韓国ドラマ『私の夫と結婚して』での“クズ夫”役で強烈な印象を残したイ・イギョンにとって、本作は記念すべき初の日本ドラマ出演となる。

 表向きは穏やかな微笑みをたたえながらも、裏では豊富な資金力であらゆる手段を使い、吾妻とNAZEを追い詰める最悪の黒幕という難役に挑んでいる。

 念願だったという日本での撮影現場の裏側や、日韓の制作現場における文化の違い、そして主演・中村倫也との言葉の壁を越えた交流について、イ・イギョン本人にじっくりと話を聞いた。

俳優は毎日を「違う形」で生きられる

ーー以前から「いつか日本で活動したい」とおっしゃっていましたが、念願叶っての率直な感想から教えてください。

イ・イギョン:これまでもファンミーティングなどで日本に来る機会はありましたが、日本のファンの皆さんはいつも本当に思いやりがあって親切で、私を温かく迎えてくれました。その感謝もあって、いつか日本でも活動したいとずっと思っていたんです。今回、こうして日本のドラマに参加できることになり、まさに私にとっての“DREAM STAGE”だなと、非常に光栄に思っています。

ーー日本滞在中の過ごし方で、お気に入りのリフレッシュ方法はありますか?

イ・イギョン:日本の食べ物は基本的に全部大好きなのですが、特に日本の生ビールが最高ですね! 韓国でどんなにたくさんビールを飲んでも、日本でしか味わえない美味しさがあって、いつも楽しみなんです。あと、日本に来たときはPASMOを使って地下鉄に乗り、少し遠くまで出かけるのも好きです。観光客があまりいないような場所へ行って、地元のローカルな食堂に入ったり、ホテルではなくAirbnbで現地の家を借りて泊まったり。都心や観光地というよりも、日本の日常的な生活感にどっぷりと浸かるのが私のリフレッシュ方法です。

ーー今回が初めての日本の撮影現場とのことですが、韓国の現場と比べて、最も違いを感じた部分や新鮮だったことは何でしょうか?

イ・イギョン:韓国の現場には「パリパリ(早く早く)」という文化が根付いています。ドラマや映画の撮影は常に時間に追われる作業になるため、どうしても少し慌ただしくなり、じっくりとコミュニケーションを取るのが難しい部分があります。一方、日本の現場では、私が日本語を完璧に話せないことも配慮していただき、監督やスタッフの皆さんと「このシーンをどう表現するか」を十分に話し合う時間を取っていただけました。演じる立場としては、現場で深く会話ができることがとても心地よく、素晴らしい環境だと感じました。

ーー『DREAM STAGE』で演じているチェ・ギヨンは「穏やかな紳士」と「冷徹な完璧主義者」という二面性を持つ役どころです。過激なセリフも多いと思いますが、言語の壁がある中での役作りはいかがでしたか?

イ・イギョン:『私の夫と結婚して』に続いて今回も嫌われる役になりそうですが……視聴者の皆さんには、私の普段の優しくて善良な姿も覚えておいてほしいです(笑)。演技の面で難しかったのは、言葉のニュアンスの違いです。韓国語に翻訳された台本を読んだとき、韓国の感覚だと「少し表現が弱いのではないか?」と感じる部分がありました。「ここはもっとキツい言葉にした方がいいのでは?」と監督に相談したのですが、日本の文化や表現においては、台本にあるニュアンスが一番適切に感情が伝わると丁寧に教えていただきました。ただ単に指示するのではなく、私が納得するまで話し合い、真摯に説得してくださる監督の姿にはとても感動しました。

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